発達科学コミュニケーション

トレーナーの三宅けいこですおねがい




ASDっ子の特性に、

・言葉の理解が苦手

・先を見通すことが苦手

という点があります。



今日は、この2つが重なった時に

実際に息子がパニックになり

落ち込んでしまったことを例に

書かせて頂きます。



不登校中に知り合った、オンラインゲームの

お友達がいます。

息子は、そのお友達とすっかり意気投合し

毎日、オンラインで交流しています。



ある日、お友達からこんなことを言われて

泣いている息子がいました。



『新しい友達ができたから、その子とゲームするから

一緒にゲームできない』




それを聞いた息子は・・・。




皆さんはこの言葉を聞いてどう感じ取りますか?




息子は

・言葉の理解が苦手

・先を見通すことが苦手

この特性から、このように理解してしまいました。



『もう、新しい友達ができたから、俺とはゲームできなくなったえーん



とても、悲しそうにシクシク泣いています。

頭の中は、パニックです。




こんな時、どんな対応をしますか?



ASDっ子の特性を知らない以前の私なら

『いつまでも泣いてないの!』

『そんなことないんだから!』と

私の基準で泣き止まそうとしたでしょう。



本人は、ASDっ子。



この、特性を理解してからの私の対応は

『何があったの?』

『大丈夫だよ。落ち着いて教えてもらえないかな?』

このような対応をしました。



違いがわかりますか?



特性を知る前は、本人の思いを聞かずに、

私の勝手な判断で声かけしていました。



特性を知ってからの対応は

私の勝手な判断ではなく、

息子がどういう風に物事を捉えて、

どう感じて、どう理解したのか



この点を聞きました。




ASDっ子は

言葉の理解が苦手です。

特に、あいまいな表現を理解することが苦手です。

だから、

まずは、ママは本人がどんなふうに捉えたのか。

落ち着いて聞いてあげて下さい



特に、パニックになっている時は、

頭の中はぐるぐるして

ママの声かけも届きにくくなっています。



ゆっくり

短い言葉で

優しく



ママは何もわからないから

この子に教えてもらうんだ!という

スタンスでよぉく聞いてあげます。



そして、

子どもがどう捉えていようと

それを受け入れてあげて下さい




今回の件では、

『一緒にゲームできない』

この点だけを受け取り、

息子は、この先もずっと一緒にゲームができなくなる

と捉えてしまったことがわかりました。

そして、先を見通すことが苦手な特性と合わさり



『ずっと一緒にゲームできないかもしれない』

『なんて、言っていいのかわからない』

『気持ちをどう話せばいいのかわからない』



頭の中で、先を考えることができないって

本当に不安だと思います。

少しでも、先はこうなるだろうから

こうしよう!という考えができたのなら

こんなに、不安で傷つくことはないのに・・悲しい



だもね、大丈夫です。

ママの声かけで

切り替えてあげるサポートができます!!



丁寧に聞いてあげることで

どんな状況だったのかを

話してくれるようになります。



そして、

気持ちをママの言葉で伝えてあげて下さい。



『ずっと、ゲームできないと思ったんだね』

『それで、悲しくなったんだね』



こう、言語化してあげると

息子はさらに大泣き。



泣くということは、

気持ちと言葉が繋がったサインです。

優しく寄り添ってあげましょう。




いかがでしたでしょうか?



ASDっ子は.脳の特性から

普段のお友達との会話の受け取り方で

不安になり、パニックを起こしてしまうことが

少なくありません。



自分自信では、どうしようもできず

傷つくこともあります。



私は、こんなふうに

苦手な為に、傷つくことを増やしてほしくない。

きちんと理解できれば、



悩むことも少なくなる。



近くにいるママがきちんと特性を理解し、

状況を判断して

対応してあげることで



言葉の理解や先を見通すことができるようになり

気持ちを切り替えて

じゃあ、どうしたらいいかな!

って、自ら考えられるようになります。



ママは感情で巻き込まれるのではなく、

一呼吸おいて

子どもの気持ちに寄り添いながら

受け入れてあげてほしいと思います。



それが、ASDっ子には

1番のサプリメントになります



気持ちが整ったら

どうするのか。

を考えられるようになりますので、



この繰り返しで、

脳を伸ばし、いつの日か

ママがサポートしなくても



自分で先を見通して考え、行動できる子に

育ててあげたいと改めて感じた出来事でした。



同じように、パニックに巻き込まれて

悩むママ。

特性を理解して対応ができれば、

気持ちに余裕ができ、

子どもも、成長していきます。



ぜひ、取り入れてみて下さいね飛び出すハート