2016年はAngelo 10周年という事で、
変わらず走って来ましたし、
CORDというアルバムも納得のいく素晴らしい作品になりました。
僕にとってはAngelo 10年というのは本当にあっという間で。
PIERROTから通算するとその倍くらい?(正確な年数計算が苦手)
僕がバンドを始めてからでいうと27〜28年くらいですか。
長いんですが、全然長かった気がしません。
きっとそれは、誇張ではなく、
僕にとって、バンドは生きる事そのものだったからだと思います。
生きていれば色んな事があります。
何もかもうまく行ってしまうような時もあれば、
何をやってもダメなんじゃないかと思う時もあります。
人前に出るような仕事をしていれば、
ファンの方には見えない部分で大変なことが膨大にあったりして、
その狭間で苦しみや葛藤がありながらも、
楽しんでもらいたいという一心で、最高のエンタテインメントを届けるために、身も心も削って、それでもステージに立ちます。
それを観て、最高に楽しんで、涙して、声を届けてくれる人たちの姿を心に焼き付けます。
「この為なら、何があっても負けずに貫いていける」と確信します。
それでも、どうにもならない時、
守り続けて来たものが、一瞬で崩れてしまうような瞬間もあります。
大切な人たちに顔向け出来ない。
約束を守れなかった自分が許せない。
押しつぶされそうな絶望感に襲われます。
消えて無くなりたいと思ったりします。
そんな真っ暗闇に堕ちて、打ちひしがれ。
でもしばらくすると、声が聞こえて来ます。
それは聞こえていなかっただけで、本当はずっと鳴り続けていた声。
「それでも求めているんだ」という誰かの声。
「まだ負けるわけにいかない」という自分の声。
そして、受け入れる事の出来なかった現実を少しづつ受け入れる事で、
自分を許す事も出来るのだと知りました。
膨大に積み上げたものを失い、
また初めから新しいものを創ることにしました。
それは10年かけて、
気がつけば、かけがえのない、膨大なものになりました。
それがAngeloというバンドです。
昔より少し強くなりました。
昔より少し狡猾になりました。
だけど、大切なものは何一つ変わっていません。
今日は良い事を言いました。