流鏑馬116鞍目〜麒麟が来る！

2020年11月14日(土)

お昼を食べ終わってふと放牧場を見ると、

お部屋に戻したはずの麒麟ちゃんが仔馬と遊んでいました。仔馬ちゃんにはオヤツはダメとのことで、麒麟ちゃんにだけ黒糖をあげて私も一緒にあそびました

仔馬ちゃんは今年の7月生まれの女の子。

可愛いだけじゃなく、やけに色っぽい仔馬ちゃんです

流し目にやられてください〜

そろそろ馬装を、と思って無口を取りに馬房に行くと、馬房に麒麟ちゃんがいる

え、じゃあさっきのは誰

スペード君でした

麒麟ちゃん、ごめんごめん、と黒糖を慌てて差し出して、午後のレッスンの準備に入ります。

麒麟様、よろしくお願いいたします🤲

ちょっと拗ねてる

さて、また鉄砲馬場にやってきました。走路に入ります。午前中より全然落ち着いている麒麟ちゃんです

午前中より手綱を許せて私も嬉しいぐいぐい手綱を持って麒麟ちゃんを諫めるのではなく、軽くハミを感じるだけにして、時々必要な時だけ「違うよ」「真ん中だよ」「このスピードだよ」とお願いをして、麒麟ちゃんが理解してくれたところで、また軽いコンタクトに戻します。

社長先生からも

「乗り方が柔らかくなったね」

と言って頂けます

「良いですね午前中より良い関係性ですね明日はもっと良くなりますね」

と言って頂けました。

麒麟ちゃんは身体が大きいのもあり、ダイナミックな走り方をします。1歩が大きく、身体全体を使って走るので、反動が高く感じますが、身体の使い方のリズムさえ掴めば、決して反動が高いわけではなく、むしろ乗りやすい子だと思います。

ただ1歩が大きいので、マトの前で狙いを定めるのに馬体が空中で上にある時に矢を放つとホームランを出しがちなので撃つタイミングが難しいですね麒麟ちゃんの身体が下に来た時に撃った方が矢が安定します

歩様では、麒麟ちゃんと良い関係性を築けたかな、と思いますが、私がなかなか麒麟ちゃんの身体の使い方に対応した騎射が掴めずまあ元々弓がヘタクソなのもあるんですが

それでも何とか下方射が時々当たる所まで持ってこれましたこの日の朝の

イケイケ麒麟ちゃん🦒

にワタワタしていた状態とは雲泥の差優しい麒麟ちゃんがヘタクソな私を気遣って、歩み寄ってくれました優しくて頭の良い子です

調子が良い感じになってきた所で

「kiriさん、そろそろ計測しますか」

とスタッフに言われて、お願いしました。

実はこの時間、

第1回Sっち先輩杯

が開催されていたんです

事の発端はkiri氏でございます先日の運動会の時に社長先生との会話で生まれました。

「また来週も来るよねただ練習するだけだとつまらないから、記録会でもしましょうか」

記録会より楽しくしたくて

「S先輩杯を開催しませんかS先輩、いつも皆んなにお菓子を差し入れしてくださっているから、そのお菓子をみんなで争奪戦しましょうよ」

「良いね」

という事で、S先輩がいない時に勝手に決めた練習大会

ところが

遊びも仕事も大真面目にしっかりやる完璧主義のS先輩が本気を出しました

「賞品は米にします。賞状も作りましょう。せっかくだから、2回、3回とつづく大会にしていきましょう」

という事で、

こんな立派な賞品が用意されていました

いえ先輩

私は優勝者には東京バナナ3個とか、そういう緩いのを考えていたんですが

という事で思っていたより大掛かりな大会となりました事前告知がなかったにも関わらず、午前中にレッスンに来ていた会員さんたちが

「Sっち杯賞品は米出る出る」

と言う事になり、総勢7名の参加者となりましたしかも先日の世界選手権での上位入賞者を含むレベルの高い選手が集まりました

1走目　横、横

2走目　下、横

３走目　横、下

の全３走、６的での成績で競います

そしてずっと当てられなかった私は横2回、下1回という情けない成績ところが、後で知りましたが、

「本番行きます」

となった途端に、みんな緊張して当てられなくなり私はみんなバンバン当てていると思っていました。更に、S先輩の作ったルールで、横は1点、下は2点と言うことになり、私は4点と言うことになりました。

そんなこととは知らない私は３走して記録をつけて頂いた時点で

「私は今日は終了です」

として出走を皆さんに譲っていました。先頭で走らせて頂いていたんです。1騎で帰るのも麒麟ちゃんは女の子なので、寂しがるかしらとスタート地点で皆さんを見守っていたら、

「kiriさんも記録は終わったけど、

練習して走ったら如何ですか」

と言って頂けて、皆さんが走り終わった後に1騎で走ることにしました

ところが

想像以上に寂しがりやだった麒麟ちゃん

みんなここに居ないゴールにみんないるの

って思ったのか。。。

爆走少女になりました

マスクをしていたので分からなかったと思いますが、わたしは爆笑していました

麒麟ちゃん、速いよ〜

それでも1日かけて約束してくれたことを守ってくれると言う信頼があったので、ゴールでは止まってくれるだろうし、蛇行もしなかったので、安心して手綱を放しました。当たりませんでしたが矢番えも間に合い、2射することができました

ゴールでは皆さんから

「速かったね〜」

と散々からかわれましたが、流鏑馬ライダーが普通と違うところは、ここでみんな笑顔だったという事普通のクラブだとみんなが怖がるレベルの速さでしたが、流鏑馬ライダーは馬が制御下にいることさえ分かれば、スピードが速いことは決して怖いことではないんですよね

麒麟ちゃん、最後に寂しい思いをさせて申し訳なかったですそして私の成績も奮わなくてごめんなさい。麒麟ちゃんは素晴らしい走りをしてくれましたね

黒糖を上げてお手入れして、馬房に戻して、表彰式の為に事務所に向かいます。

成績は接戦だったようで、4人の強豪選手がジャンケンをしていました。私はジャンケンに加われず

ああ、私、ブービーかビリなんだ

と思っていました。ブービーメーカーだとお米があるけど、ブービーだったらニンニクだから、お米が良いな〜と思っていました

表彰式。先ほどジャンケンをしていて勝った選手が2位となった所で、1位は別にいると予感した私。誰だろう〜と呑気に思っていたら、名前を呼ばれて

なんと第1回S先輩っち杯、優勝しました🏆

言い出しっぺなのに

こんなオシャレで立派な賞状まで頂いて

賞品も豪華でした

地元、十和田の低農薬で作られた自然を大切にした作物です。重くて東京まで持って帰るのは大変でしたが嬉しかったです

麒麟ちゃん、ナイスアシストありがとうございました

そしてS先輩、社長先生、参加した会員さんたち、素敵な思い出に残る大会、ありがとうございました

楽しかった合宿もいよいよ翌日が最終日の検定試験ですさて結果はまた明日記事を書きますねお楽しみに

にほんブログ村 

乗馬・馬術ランキング