2024/5/23 22:52 いて座2度で満月になります。 | 桐田知子の「星のお知らせ配達便」

桐田知子の「星のお知らせ配達便」

~As above, so as below~
☆月齢に合わせて、太陽系の星の動きを西洋占星術で読み、お知らせします☆

2024/5/23 22:52 いて座2度で満月になります。

 

 

 

 

今年のいて座満月の特徴は、

 

・太陽と月のオポジションを冥王星と海王星が調停

・太陽、金星、木星がコンジャンクション(オーブ3度)

・木星と金星がおうし座29度でコンジャンクション

 

このくらいを挙げてみました。

 

おうし座に天体が集まった今年のおうし座新月周期は、具体的な変化が先行して、気持ちが追い付かないところから始まっていました。

 

上弦の月あたりで落ち着いたかと思ったのも束の間、次のイベントが目の前にドスンと落ちてきた二週間を経て迎えた満月では、新月からスタートしたことの結果が出ますが、満月を調停しているのは、冥王星と海王星。トランスサタニアンです。満月で出る結果は、想定の範囲を超えたものになりそうです。

 

太陽の近くには、サイン移動直前の木星と金星があって、冥王星と海王星が教えてくれるものをひとつ残らず受け取ろうとして、精一杯の力を使って風呂敷を広げています。

 

それでも、全部は受け取りきれないかもしれません。今受け取れるものが、自分の力を表しているということです。

 

 

 

東京の満月図では、アセンダントと冥王星がぴったりコンジャンクションになっています。マンデイン占星術では、アセンダントはその地域(国)の様子を示し、太陽はリーダーを、月は市民を表します。アセンダントサインのみずがめ座の支配星の土星は2ハウス(その地域が所有するもの、資産)に入っています。

 

 

マンデイン的に見れば、リーダー(太陽)と市民(月)の対立を調和へ導くヒントは、地域(国)全体の様子を全く違う視点から、大胆に見直すことにあるのかもしれません。また2ハウスに入っている土星は、その地域(国)が所有しているもの、資産を示しています。土星は、減衰を象徴しますが、集中すること、守ることも象徴します。この地域に住む市民として、所有しているもの、資産について考えるタイミングの人も多いかもしれません。

 

 

 

 

 

5/24☆金星がふたご座に移動(5:29)

うお座海王星とおうし座木星が29度でセクスタイル(6:49)

新月でおうし座最後の度数だった金星がふたご座へ移動します。好奇心が先行して動き始めます。単なる好奇心ではなく、目標とか意図を伴った好奇心です。

 

木星と海王星のセクスタイルも完成します。限界を超えて可能性を広げられるとき。本気で取り組む意思があれば、浮遊感の中でいつの間にか新しい扉を開いているかもしません。

 

 

5/25☆みずがめ座冥王星とふたご座金星が1度でトライン(20:12)

月がボイド入り(23:46)

風のサインで金星と冥王星がトラインになります。好奇心のままに始めたことが、いきなり深いところにハマりそう。「好きこそものの上手なれ」をリアルに経験するかもしれません。

 

 

5/26☆月がやぎ座へ移動(0:35)

木星がふたご座へ移動(8:14)

ここから来年の6/10まで木星はふたご座を進みます。木星は拡大、増加、発展を象徴します。ふたご座は風の柔軟サイン。風のサインは英語だと「Air」空気です。私たちの間を隙間なく満たしている空気は、何かと何かの媒体になるのは必然。木星がふたご座を進む間は、新奇なものへの好奇心がリードして、多くの出会いと、そこから発展していくものが増えていきます。

 

 

5/27☆おうし座を進む水星が、土星とセクスタイル、天王星にコンジャンクションで接近しています。この水星はふたご座金星を応援しています。今までの経験が、新しい分野での開拓に役立っているようです。

 

 

5/28☆月がボイド入り(5:01)

月がみずがめ座へ移動(5:44)

うお座土星とおうし座水星が18度でセクスタイル(12:18)

接近していた水星と土星のセクスタイルが完成します。新しい分野での情報収集を支えている技術を再度点検し、万全の準備をする日です。

 

 

5/29☆月がボイド入り(23:19)

金星が太陽に接近しています。好奇心で始めたことに、本気で取り組むことになりそうです。

 

 

5/30☆月がうお座へ移動(9:32)

木星と冥王星がトラインで接近中。両方とも速度が速くないので、このアスペクトの影響はすでに始まっています。木星も冥王星の風のサインを進んでいます。好奇心によってつながった関わりが、意外な広がりを見せ始めているようです。

 

 

5/31☆【うお座9度で下弦の月(2:12)】

おうし座24度で天王星と水星がコンジャンクション(14:50)

接近していたアスペクトが完成します。経験によって積み上げた技術を点検し準備を終えたあと、新しい関わりの中で、その技術の使い方を変えることになりそうです。

 

 

6/1☆月がボイド入り(11:54)

月がおひつじ座へ移動(12:28)

月はお昼前に海王星と重なってボイドに入り、約30分後におひつじ座へ移動します。土曜日のお昼なので、この短い間にひとりでぶらぶらお散歩に出てみるとか、瞑想してみると海王星からのメッセージがもらえるかも。答えが欲しい人は、タロットとかオラクルカードを引いてみるのも良いと思います。

 

 

6/2☆水星が海王星とセクスタイルで接近中。水星は土星とのセクスタイル、天王星とのコンジャンクションを経ています。海王星は理想も象徴します。今まで培った技術のひとつの完成形を見るのかもしれません。

 

 

6/3☆月がボイド入り(7:03)

みずがめ座冥王星とふたご座木星が1度でトライン(8:57)

うお座海王星とおうし座水星が29度でセクスタイル(12:54)

月がおうし座へ移動(14:55)

水星がふたご座へ移動(16:33)

接近していたアスペクトが二つ完成し、水星がふたご座へ移動します。

 

冥王星と木星のトラインは、前回2016/6/26にやぎ座で完成して以来で、冥王星がみずがめ座のときに完成するのは、1792/7/19以来です(冥王星みずがめ座、木星てんびん座)。フランス革命とかアメリカ市民革命とか辺りですね(ざっくり過ぎ...)。天王星が発見されたのが1781年、日本だと江戸時代。230年くらい前ですが、そこから途切れなく続いた歴史の中で、同じサインで同じ天体同士が同じアスペクトを取るタイミングから、過去と現在を比較できるのも、占星術を勉強している醍醐味だったりします。ご興味のある方は、歴史を調べてみても興味深いと思います。

 

水星はおうし座で海王星とセクスタイルになった後、ふたご座へ移動し、ふたご座に太陽と金星と水星が入ることになります。今まで培ってきた技術が一定レベルの完成形を見たので、次は新しく取り入れたいことにチャレンジが始まります。といっても、前からやってみたかったことなので、苦労も楽しめそうです。

 

 

6/4☆みずがめ座冥王星とふたご座水星が1度でトライン(15:07)

ふたご座2度で木星と水星がコンジャンクション(19:19)

ふたご座に移動した水星が冥王星とトラインになり、木星と重なります。新しく取り入れたことの効果は思いのほかインパクトが強く、培ってきたことをいったん手放す必要に迫られるかもしれません。新しいことを習得するのが楽しいと思えるなら、最高のチャンスになります。

 

 

6/5☆ふたご座14度で金星と太陽がコンジャンクション(0:27)

月がボイド入り(17:08)

月がふたご座へ移動(17:35)

現場では新しい仕組みによって上へ下への大騒ぎですが、上層部はさらに先を見据えて動いています。大きな決断をする準備に入ることになりそうです。月がふたご座に入ると、新月モードに入ります。

 

 

 

そして、6/6 21:37 ふたご座16度で新月になります。

 

 

 

おうし座に天体が集中していた新月から満月を経て、ふたご座新月へ向かう約二週間は、おうし座からふたご座への天体移動が大きなポイントになります。

 

ふたご座に移動した木星は約一年間、ふたご座的な要素を拡大発展させていきます。新しいことへの好奇心が旺盛になったり、何かと関わることに積極的になりそうです。また、関わることのハードルが下がると思います。飽きたらやめればいいや、くらいの気軽な感じで新しいことを始めるには良い時期になります。

 

また、木星と冥王星のトラインも大きな星の動きになります。冥王星は2044/1まではみずがめ座を進むので、その間に木星が風のサインを進むときには風のトラインが形成され、不動サインを進むときには、スクエア、オポジション、コンジャンクションが形成されることになります。

 

前回、ふたご座木星とみずがめ座冥王星のトラインが形成されたのは、1787/7/16です。ご興味があったら、ウィキペディアなどでこの年の様子などを調べてみるとおもしろいと思います。

 

トランスサタニアンと社会天体(土星、木星)のアスペクトは、影響が長く続くのと、星の影響を読むには占星術はもちろん、それ以外の知識が無いと読み切れません。

 

ただ、地球から距離が遠く、それまであまり意識に上らなかった天体が、その位置を変えて、さらに動きの遅い天体同士でアスペクトを形成すると、その姿を現し、影響を見せ始めると思います。

 

占星術を勉強している身としては、この貴重なタイミングから何を学べて、何を知ることができるのか。星を見ながら、ドキドキしているところです。

 

何をどれだけ受け取れるか、がテーマの二週間。ボーっとしていたり、余計なことに気を取られていたら、貴重なものを受け取り損ねてしまうかもしれません。