2023/10/15 2:54 てんびん座21度で日食の新月になります。 | 桐田知子の「星のお知らせ配達便」

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~As above, so as below~
☆月齢に合わせて、太陽系の星の動きを西洋占星術で読み、お知らせします☆

2023/10/15 2:54 てんびん座21度で日食の新月になります。この日食は日本では見られません。北米、南米大陸ではほとんどの地域で観察可能です。

 

 

 

 

 

 

今年のてんびん座新月の特徴は、

 

・日食であること

・水星が太陽・月とコンジャンクション(オーブ4度)

・土星と火星がトライン(オーブ1度離反)

・土星と金星がオポジション(オーブ5度離反)

・火星と冥王星がスクエア(オーブ4度離反)

・火星と金星がセクスタイル(オーブ4度離反)

・水星と金星がミューチュアルレセプション

 

このくらいを挙げてみました。

 

 

日食はドラゴンヘッドかドラゴンテイルの近くで起きる新月で、今回はドラゴンテイル側の新月になります。前回ドラゴンテイル側の日食は昨年の10/25だったので、そこから始まった一年周期がリセットされて、新しい一年が始まります。

 

西洋占星術は様々な長さの周期が複合しています。そこがおもしろくて複雑なところでもありますが、リセットポイントが沢山用意されていると考えてください。昨年の手帳を引っ張り出して、昨年10/25からの一年を振り返り、ドラゴンテイル側の日食周期の一年に思いを馳せてみましょう。

 

この日食から始まる一年の様子を見てみると、水星が太陽と月の近くにあるのが目立ちます。この水星は、おとめ座金星とミューチュアルレセプションを組んでいます。

 

水星は情報、コミュニケーションを象徴し、金星は好きなこと、美しさ、価値あるものなどを象徴します。この2つの天体が関わるので、好きなことや美しいものに関する情報のやりとりだったり、芸術的なことでコミュニケーションを取るようなことが鍵になる日食周期になりそうです。

 

火星と土星のトラインは水のサインで、感情が行動の原動力になり、はっきりとした結果に表れることを示しています。目に見えないつながりが、何か形になるものを生み出すのかもしれません。

 

価値観を象徴する金星と土星のオポジションは、ホンモノを見極めることを求めています。あるいは、もっと価値あるものが欲しくなるのかもしれません。このオポジションは、火星が調停に入っているので、価値あるものを求める気持ちが行動のきっかけになりそうです。

 

新月前に完成した火星と冥王星のスクエアは、火星のサインは変わっても影響は残っています。火星が象徴する行動力が限界を越えていることが強調されています。

 

日食図でできているアスペクトは、水星と太陽の接近以外は、すべて離反モードです。この日食はリセットのタイミングではありますが、昨年一年の影響を色濃く残して始まりそうです。火星と冥王星のスクエアも離反で残っていて、過剰な行動力の結果の後処理と、この先の方向性を探っていくこともこの一年のテーマになってきそうです。

 

そんな中だからこそ、何に価値を見出して、心を満たしていくのか、が大切になってくるのだと思います。金星と土星を調停している火星が象徴する行動力は、現場に出てこそ発揮されます。その現場は、後処理の現場かもしれませんが、行動することで、価値あるものの情報が集まり、目に見えるものへと繋がっていきます。

 

土星は試練の星と言われますが、試練は力が必要な方向を分かりやすく示してくれています。火星と土星のトラインは、その方向に向かいやすい一年になることを教えてくれています。

 

 

 

 

 

 

 

 

10/15☆月がボイド入り(16:00)

月がさそり座へ移動(20:03)

てんびん座の新月から、月は早々にさそり座へ移動していきます。月は一番速度の早い天体で、約28日周期でリセットポイントを設定します。さそり座へ移動すると火星に重なり、新月周期で強調されていた火星と冥王星のスクエア、火星と土星のトラインの様子がクリアに分かるかもしれません。

 

 

 

10/16☆マイナーアスペクトですが、太陽と天王星が150度を取ります。オポジションを経て、毎年二回形成されます。150度は共通点がひとつもないサイン同士で形成されるため、理解不能なサプライズが起きるかもしれません。

 

 

10/17☆水星が太陽のあとを追いかけて進んでいます。昨日の太陽に続いて、水星と天王星も150度を取ります。情報の混乱、行き違いなどに注意を。太陽は冥王星とのスクエアに向かっています。年に二回できるアスペクト。限界を越えた深淵を垣間見るかもしれません。

 

 

10/18☆月がボイド入り(0:43)

月がいて座へ移動(4:36)

太陽と水星は接近したまま冥王星とのスクエアへ向かっています。太陽とコンジャンクションの惑星は、太陽の光に取り込まれて存在を焼かれてしまうという解釈があります。水星が象徴する情報や対話が、大義名分とか公的な合意の下に蔑ろにされてしまうのか。注視したいところです。

 

 

10/19☆おとめ座金星とおうし座木星がトラインで接近中。金星は太陽の光にかき消された水星とミューチュアルレセプションを組んでいます。金星は木星の応援を受けて、水星が微かに出している信号をキャッチできると思います。微細な情報を受け取る力はあるはず。神経を研ぎ澄ませてみてください。

 

 

10/20☆月がボイド入り(4:01)

月がやぎ座へ移動(10:54)

てんびん座26度で太陽と水星がコンジャンクション(14:35)

接近していた太陽と水星がぴったり重なります。太陽が水星の力を自分のものとして利用できる日。自分の信念をことばで発信できる日です。

 

 

10/21☆【土用の入り】

やぎ座冥王星とてんびん座水星が27度でスクエア(9:48)

やぎ座冥王星とてんびん座太陽が27度でスクエア(23:06)

水星が少しだけ先に冥王星とスクエアになります。発信力を携えた太陽は、そのことばの力を最大限に増幅させるか、発言が自分に跳ね返ってきてぶっ倒されるか。結果が極端に出そうです。

そんな極端な星回りですが、土用の入りでもあります。ここから立冬までの18日間は、暴飲暴食を避け、休息を意識して過ごしましょう。冬本番に向けて体調を整えるときです。

 

 

10/22☆【やぎ座28度で上弦の月(12:29)】

おうし座木星とおとめ座金星が12度でトライン(13:37)

月がボイド入り(15:00)

月がみずがめ座へ移動(15:05)

水星がさそり座へ移動(15:48)

日食新月周期から一週間経過し、最初のチェックポイントの上弦を迎えます。太陽と水星、冥王星と月がスクエアになっているので、この周期の上弦の月はなかなか強力です。本能と理性のせめぎ合いが強調されそうです。

その裏でできる木星と金星のトラインは吉星同士のトラインですが、上弦の月の強烈さに隠れてしまいそう。せっかくごちそうを準備したのに、大喧嘩をして食べ損ねてしまうなんて残念なこともあるかも。

今回の月のボイド時間は5分。活動サインのスクエアから、不動サインのスクエアに様変わりします。太陽と冥王星は活動サインのスクエアで残っているので、活動宮から不動宮への移り変わりも体験できるかもしれません。

なんともいそがしい星回りの日です!

[オリオン座流星群極大。前後数日間の夜半から未明にかけて見頃です]

 

 

10/23☆うお座土星とさそり座水星が0度でトライン(1:12)

さそり座に移動した水星が、うお座土星と水のサイン同士のトラインになります。責任を持って発言ができる日。逆に責任が持てないことは、口にはしないでしょう。慎重だけれど大胆な発言がありそうです。

[10/23~10/25 南の空で月と土星が接近。少し下に見られるのはフォーマルハウトです]

 

 

10/24☆【霜降 (太陽黄経210度)】 太陽がさそり座へ移動

月がボイド入り(4:04)

うお座土星とさそり座太陽が0度でトライン(16:14)

月がうお座へ移動(17:32)

太陽がさそり座へ移動し、さそり座に太陽、水星、火星と3天体が集まりました。火星はさそり座を支配しているので、火星が象徴する行動力が強調されています。水の不動サインであるさそり座の行動力は集中と粘り強さが特徴。感情の思い入れも伴います。この三天体はおうし座の木星と天王星とのオポジションへ向かいます。思い入れのあることに集中して取り組むけれど、想定よりも奥が深いことがわかり、さらにサプライズ展開も待っています。

太陽と土星のトラインは、最終的な意思確認をするタイミングになります。

[金星が西方最大離角]

 

 

10/25☆さそり座に集まった天体のうち、火星が先頭を切って木星とのオポジションに向かっています。覚悟を決めて取り組み始めたことの大きさにちょっと戸惑い始めているかも。スケジュールの組み直しが必要かもしれません。

 

 

10/26☆月がボイド入り(15:38)

月がおひつじ座へ移動(19:01)

うお座を進む月は、トランスサタニアンの小三角をつなぐように進んでいます。今日のお昼ごろには海王星と重なり、冥王星とセクスタイルを取っていきます。月と地球の距離が一番近いポイントを通っていくので、トランスサタニアンの圧力のようなものを月が受け取って地球に伝えているようです。

 

 

10/27☆おとめ座を進む金星はおうし座天王星とのトラインに向かっています。ハロウィンのコスチュームやサプライズを念入りに準備しているようです。

 

 

10/28☆月がボイド入り(17:19)

月がおうし座へ移動(20:43)

水星は火星にコンジャクションで接近しています。リアルな実験と、座学の両方が求められています。木星は可能性を広げることを象徴します。現在逆行中なので、可能性を広げようとし始めた原点を確認する必要があります。

 

 

10/29☆おうし座木星とさそり座火星が11度でオポジション(1:04)

満月直前に、接近していた木星と火星のオポジションが完成します。やってもやっても先が見えない膨大な量に気力と体力が削られそうです。どこまで持つのか、自分を試しているようでもあります。

 

 

 

そして、2023/10/29 5:23 おうし座5度で月食の満月になります。

 

 

日食で始まるてんびん座新月周期から、おうし座満月までの2週間は、現場から挙げられた情報をもとに公な発表があり、実働が開始されるときになります。現場で期待していたことがかなり薄まっている感はあるものの、とりあえずスタートは切ることになります。

 

10/21、10/22(上弦の月)が特徴的な星回りになっていて、大切なポイントになります。ことばの威力が強力になるので、発言には気を使ったほうが良いです。理性と本能のせめぎ合いの中で思わず本音が出てしまい、それが炎上しやすい時です。ごちそうが無駄にならないように気をつけましょう。

 

満月に向けて、さそり座に集まった天体とおうし座木星のオポジションが目立ってきます。思い入れたっぷりに始めたことの奥深さと量の多さを目の当たりにして、立ち止まってしまうかも。逆行中の木星は、今取り組み始めたことの原点となる気持ちを思い出すように促しています。

 

さそり座とおうし座天体のオポジションを調停しているのは、おとめ座金星です。どんどん増えるタスクを整理し、スケジュールを作り直していくことが楽しくできるとき。せっかく大海原に乗り出したのですから、何かを得て寄港しなければもったいない。寄港したときの様子を妄想して、タスクをこなすモチベーションにしましょう!