わたしはもう一度あなたに言う。

神の御子は人々を罪のあるまま救うことはおできにならない。

わたしは神の御子の言葉を否定することはできない。

神の御子は、清くない者は決して天の王国を受け継ぐことが出来ないと言われた。

天の王国を受け継がなければ、どうして救われるであろうか。

だから、あなたがたは罪のあるまま救われることはできないのである。」

さて、ゼーズロムはまた彼に、「神の子はまことの永遠の父であるのか」と尋ねた。

そこでアミュレクは彼に答えた。

「そのとおり。神の御子は、天地とその中にある万物のまことの永遠の父である。

神の御子は初めであり終わりであり、最初であり最期である。

また、神の御子は御自分の民を贖うために、将来この世に来られ、御自分の御名を信じる人々の背きを負われる。

これらの人々は永遠の命を得る人々であり、これ以外の人々に救いは与えられない。

したがって、悪人はあたかも贖いがなかったような有様であり、ただ死の縄目からの解放だけがある。

見よ、すべての人が死者の中からよみがえって神の御前に立ち、自分の行いに応じて裁かれる日が来るからである。

さて、肉体の死と呼ばれる死である。

そして、キリストの死は将来この肉体の縄目を解き、すべての人がこの肉体の死からよみがえる。

霊と体は再び結合して完全な形になり、手足も関節も、ちょうど今のわたしたちのような、その本来の創りに回復される。

そして、わたしたちは今持っている知識を保ったまま、神の御前に連れ出されて立ち、自分のすべての罪をはっきりと思い出す。

さて、この復活は、老いた人にも若い人にも、束縛された人にも自由な人にも、男にも女にも、悪人にも義人にも、すべての人に与えられる。

そして、髪の毛一筋さえも失われることはなく、すべてのものが今あるような、その完全な造りに、すなわち体に回復される。

それから、自分の行いが善いか、それとも悪いか、行いに応じて裁かれるために、一つの永遠の神である御子なるキリストと御父なる神と聖なる御霊との法廷に連れ出され、罪の有無を問われる。

さて見よ、わたしは死すべき体の死について、また死すべき体の復活についてあなたに語ってきた。

わたしはあなたに言う。

この死すべき体は不死不滅の体によみがえる。

死から、すなわち第一の死からの命に移り、すべての人がもう死ぬことはあり得ない。

彼らの霊は体と結合して、決して分離しない。

このように相合したものは、霊的な、不死不滅のものとなり、彼らはもはや朽ちることがない。」

さて、アミュレクがこれらの言葉を語り終えると、人々はまた驚き、ゼーズロムもおののき始めた。

このようにして、アミュレクの話は終わった。

すなわち、わたしが書き記した言葉はこれだけである。