新歌
わたしはどれほど惜しんだろう
時間と共に滅んでいった 美しいものたちを
そしてどれほど涙と共に見送ったろう
出会ったときには 常に最良のよろこびだったものたちを
わたしの嘆きの泉が尽きたとき
それまで 泉を支えていたものたちが歌いだす
それはわたしの知らない歌で 悲しいのに明るく
憂愁は軽やかな風のようだ
ひとつの言葉を知るために
いくつの風景が血を流したろう
わたしはもっと早く気づかなければならなかった
すべてのはじまりに おそすぎることはないことを
ごらん すべてが新しい
籠城の地下道だったものが 歓待のための大門のようだ
わたしは山奥の獣のように冬眠していたのに
春のようなおおぜいの子供たちに囲まれて 明るい道の上を歩いている
石橋千濤詩集より転載
肉体は生まれて老いて死んでゆく運命にあるけれど、人の本質である魂は時空を超えて存在していると信じている。
更生、甦る。
蘇民将来(将来に蘇る民)を信じている。