「◯◯は▲▲ばかりじゃないかと言う人がいるけど、◯◯は▲▲ばかりじゃないんだ。そういう人は本当のところをわかってないね」

などという言い回しがある。

「よく公務員は楽な仕事ばかりしていると言われるけど、公務員だって仕事で苦労することはあるんだよ。そんなことを言う人は、一部の公務員のことしか知らずに言ってるんだよね」

「よく2ちゃんねるは誹謗中傷ばかりじゃないかという人がいるけど、2ちゃんねるだって為になる情報はあるのにな。そんなことを言う人は、よく知らずに言ってるだけだよな」

「よく政治家は金と権力にばかりにしがみついていると思われてるけど、政治家にも真剣に国民の為に自分を犠牲にしている人がいるんだよね。そんなことを言う人は政治家全員を見ているわけじゃないと思うな」

ああ…しんどい。。。

「ばかり」という人は「ばかり」と思って言っているんじゃない。
10割100%なんて思って言ってるわけがない。そう思う方がどうかしている。
「思いのほか多い」を「ばかり」に置き換えて言ってるだけで、早い話が言葉の綾だ。

じゃあ「思いのほか多い」に置き換えて解釈したとして、そうなればどれだけをして多いというのかは主観の問題で、互いの主観同士をぶつけあって多い多くないを議論したところで容易に折り合いがつくとは思えない。
ちゅうか、あまり意味はなかろうて。

しかもそんな「数の問題」でしかないことを「相手は知らない。無知である」という前提をもとに語るのだから、議論の余地すらないだろう。なにしろ相手は知らずに自分は知っているとしているのだから、自分が相手に言い聞かせることはあっても相手の意見など聞きいれるつもりもないはずだ。

日本語のもつニュアンスや言葉の綾を理解できない自分を棚に上げて、相手をわかってない人にして見下すのだからオメデタイ。

未熟、未熟、未熟。

日本人は大丈夫なんだろうか。