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枇杷は甘いかスッパイか

遠く離れた地に住む母。その介護の喜怒哀楽。

大容量吸収型の紙パンツ様々!
一晩でも、全然漏れていない。
いろいろ他の用事がある日には、余計な手間が省けて、ヨシトはとても助かる。
 
トイレに行って、紙パンツを穿き替えた時、
「これ、お母さんがしかぶったしっこ。」
とヨシトが言うと、アサコはその紙パンツを持ち上げようとした。
しかし、
「ざまなこと、重かとぉ!」
と言い、少ししか持ち上がらなかった。
改めて、しかぶった紙パンツの正体を実感したようだ。
 
病院へ行くのに、アサコはよろよろしながらやっとこさっとこ車に乗り込む。
前に比べて、本当に動けなくなった。
とヨシトは感じる。
車を買い換えて床面が低くなったはずなのだが、それでも、そこまで足が上がらなくなっている。
なんだか、衰えるスピードがとても速い。
とヨシトは老い先を憂えてしまう。
 
 
病院から帰ってくると、トイレに行き、そのあとはベッドに直行。
よく寝るようにもなった。
 
夕食を食べながら、茶箪笥に貼った『広告』を読んでいる。
頭の刺激になれば、と思って読んでもらっているが、脳力の衰えがあまりにも早い。
とても悔しい。
とヨシトは思う。
(←ヨシトは優しい息子だ。)
茶箪笥の広告の
「ここは故郷島ではない。ここは長崎県○○市××。」
という文章を、アサコは声を出して読んでからすぐに、
「ここはどっか?」
と質問してくる。
(←だから、○○市××、って書いてあるって!)
文字は読めるが、文章が理解できないのか?
 
2017年9月、前のヨシトの車に乗り込むアサコ。
この頃は少しの介助で乗れました。