少し雑記がここ最近は続いていましたので、本来の加工のことを今回は紹介。
身近なところでオーディオ機器、コンポなどを見ていただいたらよくわかりますが、
正面に見えるパネル部分、ボリュームなどがついている面にある横方向に一定に
流れているラインが、ヘアラインというもの。
今回は、このヘアラインについて少し紹介させていただきます。
このパネルは、材質はアルミでできております。
機械加工をするとどうしても加工の目がついてしまいます。以前のブログにも書きましたが
こういった模様のようなもの。
加工の目
このままでは表に出てくるものですから、見栄えがよくないと言われます。
それをヘアラインを入れることで、この加工の目が消えて高級感が出てくるようになります。
ヘアライン
どうでしょうか、全く受ける印象が異なると思います。
ただ、こういったパネルのような形状であれば比較的このヘアラインの処理はやりやすいものです。
まわりに障害物がない、フラットの板形状のものは、問題なくできますが、凹凸のあるものとなると
ヘアライン処理するにはうまくできません。
その場合は、加工目をペーパーなどで消して一定方向に均一になるように最終仕上げのペーパーを
かけておりました。
ここは手作業になるため、時間がかかってしまうというデメリットがありました。
そこで、そのデメリットをなくすために加工の目をヘアラインのように一方向に均一にしてみました。
機械加工のヘアライン
加工のピッチの変更によりもっと細かくすることも可能です。
まわりに凹凸のある障害物があっても、この方法ではヘアライン処理は可能です。手作業でないため
時間も大幅に短縮することができました。
エムズコーポレーションでは、日々いろんなことにトライしております。
失敗から得られるものは多いものです。けっして、ひとつのトライを無駄にしておりませんので
以前のトライが未知の案件に役立つこともあります。
ですから、ものづくりでお困りでしたら、是非一度ご相談いただければと思います。
アルミ切削加工|株式会社エムズコーポレーション