陽光桜の蕾


3月25日 雨


毎年、桜の便りが聞かれる頃になると

私が若かりし頃に数年勤めた

自動車会社の同期会の案内が届く。

このメールが届くと都会の風が流れ

遠い青春が蘇るような気がする



勿論、皆、古希を過ぎた爺さん婆さんになっている。

入社当時、工場部門、国内部門、輸出部門と分かれた中で、この会は恐らく輸出部門だけの集まりだと思う


私も、この10年余前から3回ほどの参加ではっきりはしない。

今や近況報告と生存確認の会になっているようだが、楽しみにしておられる方も多い。

毎回、20人くらいは集まり、参加出来なかった人には、その会の様子が写真で送られてくる。便利な世の中になったものだ。



コロナで数年間は見送られてきたが、

昨年より再開。

私は、母の介護もあり、2018年に参加したのが最後だった。

今年は、夫の術後間がないので 数日前に欠席の返事を出した。




加茂本阿弥 (かもほんなみ)



幹事役の男性から返信が届いた。

当時の同僚の訃報を知らせる内容だった。

一人は、私の同部門の5つ上の先輩男性だった。顔が浮かび声も聞こえて来るような気がした。頭の切れる優秀な方だった。

愛妻家で奥さんと一緒に花巻温泉へ行き、露天風呂でヒートショックとなり逝かれたとのこと。

もう一人は、一つ上の先輩女性。脳の病気で昨年亡くなられたらしい。


若い頃に出会い、同じ時間を過ごした人達が、先に逝ってしまうのはたまらない。



日本人の健康寿命は、男性72歳、女性75歳と言われている。

平均寿命は、男性81歳、女性87歳。

だからどうした?と言われると、返答に窮するが…

昨年より、74歳の夫は健康を害して

70歳の妻の私は、看護と言うほどのことは何もしていないのに、この数ヶ月でくたびれてしまっている。



グダグダと愚痴こぼしの多いお婆さん!

健康寿命はあと4年だけれど、平均寿命からすると、人生まだ残り17年もありますよ!

身体的に衰えて行くのは、生きている以上抗えないことだが、せめて心だけは体の衰えに逆らいたい。



春の黄色の花たちと雪柳 (米寿の祝いの花束)





同期会は参加断念したけれど、

夫の紙パンツが取れたら、

二人で温泉でも行こう!

病院ドライブから観光ドライブだ!


来春には、おしゃれして

同期会に参加しよう。

久しぶりに都会の風に吹かれながら〜