バタバタと過ぎて行った6月


錆びて回転の鈍くなりつつある頭のネジに、油を注入して回してみることにした。



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5月下旬に巻き戻す。
旅の疲れが溜まっていたある日、車の接触事故を起こした。

相手は78歳の女性、私は72歳、お互いに後期高齢者教習を受けているドライバー同士…

お互い怪我は無く、車の破損で済んだのだが、

「はい、もう運転してはいけませんよ!」と上から言われた気分になった


言いたいことはいっぱいあるけれど、無かったことには出来ない話、自ら封印するしかない。



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更に、高校時代の親友の膵臓がんの知らせにやられてしまった…


彼女のご主人が地元の大きな公立病院の元院長なので、最良の治療を受けるとは思ってはいるが、とにかく顔を見に行った。

3月のお被岸に会ってからまだ2ヶ月ほどで、7キロも痩せてしまった彼女を見て言葉がなかった。

どうかもう少し頑張ってほしい。


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6月に入り、

半ばにお茶の師匠の卆寿の祝いの茶会があった。


朝の9時から午後3時ごろまで、300人余りのお客様をお迎えしてのイベントなので、前日と当日は早朝からフル活動!


90歳の先生を前に言える話ではないけれど、身も心もやられてしまう。
20人ほどの女性の集団がこのイベントに関わり動くと、本当にストレスフルな出来事が次々と起こる。

何とか無事に盛会を終えてホッとしたのも束の間、


今度は、私とお社中門下の同朋がお茶の講習会とやらに出場する羽目になってしまった。



京都の裏千家淡交会から業躰さん、いわゆる講師の先生をお迎えして、皆さんの面前でお点前を披露しご指導願うということになった。



この72歳のお婆さんが、お茶のお点前の学芸会?(裏千家の皆さん、すみません!)

に出るということです。

6月半ばからの半月、私と私より三つ下の同門の方とで猛特訓が始まった。



一客一亭の「流し点て」というお点前である。

それが、7月4日、昨日土砂降りの中、いつもの会場で行われた。


雨のせいか、いつもより出席者は少ないように感じ、やれやれ〜

私達の出番は最後だった。

クーラーの効きが悪いのか、着物のせいか、冷や汗が流れ手汗もかいて、そのくせ喉はカラカラ、もう心臓が飛び出しそう!



この歳でこんな思いをするとは
飛んだことになってしまった。


いよいよ出番!
私はたった一人の正客である。

会場は、いつもお稽古をする八畳間とは違い、宴会場のような大広間だ。もう訳も分からず…


お席入の時から間違いをしでかした!私のお師匠さまの声が聞こえて、あ、怒っていらっしゃるわと思うと更に心臓がバクバク!

そのうち、長く生きて来た厚かましさで、居直って、後の亭主との問答は頗る上手く行った。

幸いにも、講師の先生が息子くらいの年齢の優しい男前さんで、丁寧にご指導頂き救われました。




そもそも、この婆に初出場させるのが間違いだと思う。

それだけお茶を学ぶ人口が尻すぼみ状態ということなのだろう。でも、茶道を知るには、ある程度の人生経験が必要かとも思う。



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取り敢えずは、重い6月を通過した。

目まぐるしい時間だった。

車の事故、親友の病気、お茶の行事、いずれにしても、自分の人生の立ち位置を再認識させられたような気がする。


決して、気持ちから老け込みたくはないけれど、自分を俯瞰して見つめるということは必要だと思う。

何だか間際になってバタバタするこの性格は、人生終盤になっても変わらない。


お茶席のテーマは夏祭りであった。

祇園祭のヒオウギの花がいけられ、茶道具も夏仕様でコンチキチンの祭囃子が空耳でも聞こえてほしかったが、雨音にかき消されてしまっていた。



そろそろ梅雨も明けてほしいのだけれど…