陽光桜の蕾


3月17日(日)


昨日は、桜が咲き始めるのではないかと思う陽気で、

思わず大好きな桜の森へ偵察に走った。



ところが

今日は、打って変わって今にも泣き出しそうな空模様。



夫の前立腺ガン手術から9日目の朝

退院許可が出た。翌日の日曜日にするか週明け月曜日にするか悩むところだが、

外来患者で混み合う中より、日曜日の方が良いのではと、17日日曜日に退院となった。




何度も通った道だが、

一人運転の病院ドライブは古希のばあさんには、正直きつい。


この10日間、1日おきではあったが、片道1時間の病院ドライブは、疲労と緊張の両方でかなり危うかった。
病院へ行かない日は居眠りばかり…

人の気持ちと身体は勝手なものだ。

手術が終わるまでは気が張っていて、疲れを感じる暇もなかったが、手術が無事終了した途端、プツンと糸が切れた様に気持ちも身体もだらけてしまう。




な〜んて、勝手な事を言ってごめんなさい。



手術を受けた当の本人は心身の痛みが続いた後、ようやくひと山越えて帰宅するのにね。甘えた婆さんの呟きなのでお許しください。



お父さん、退院おめでとう!

術後の経過も順調だし、顔色も悪くない。

ただ、しばらくはオシッコの出具合が以前の様に行かないらしく、紙パンツを使用しなくてはならない。

そこのところを、どう切り抜けるかだ。


「紙パンツは優れものだ!

絶対に漏れることはない。

これで老後も安心。」


と面白く言う時もあれば、


「いつまで、この紙パンツを履いとかんといかんのか? これじゃぁ旅行にも行けんが」


とまだ履いて数日なのに文句を言う。


「皆んなそのうち必需品になるんやから、今のうちに練習、練習!」と私が言う。


でも、ほんと笑い事ではない。

二人とも70過ぎの爺さん婆さんなんだから。


ホトケノザ


 

帰宅後、夫は

「無事帰って来られたな〜」

と、しみじみとつぶやいた。


次の外来診察は、4月1日だ。

その時の病院ドライブまでに、紙パンツは卒業となるのかどうか…

紙パンツより、私はどちらかと言うと

車の運転はできる様になっていてほしい。

病院ドライブは、やはり交代でお願いしたいのです。


お父さん、一歩一歩、焦らず元気になってくださいな。