3月12日(火)
昨夜から雨
雨音を聞きながら眠り
目覚めると更に強く降っている気配だ
今日は入院後、2回目の一人病院ドライブの日。
午後の面会時間に、クリーニング屋さん兼フードデリバリーのお役を果たしに行く予定。
夫は順調に回復している様子。
振り返って
*8日、手術日の午後1時過ぎ
手術が終了して、夫がストレッチャーで病室に運ばれるのを見届けた後、付き添いも出来ない私は、2泊めのホテルをキャンセルして一人ドライブで帰宅した。
ドクターが「何か有れば連絡します」と言われたこと、
息子二人と近しい人達に
手術無事終了のメールを
入院病棟の出入口近くで送ったこと、
いつもは夫がする駐車券の処理を、初めて私がやって、事故を起こさぬよう慎重に運転して帰らないとと思ったこと
などなどが思い浮かぶ。
その夜は夫の状態を慮る余裕も無く
呆然としていた。自宅のベッドでよく眠れたかどうかも覚えていない。
*3月9日、術後2日めの朝
夫に直ぐにLINEを送った。
返信どころかなかなか既読もつかない。
未だ沢山の管を付けた状態で、携帯見る余裕も無いのだろう。病院を訪ねたところで、面会室まで歩くこともままならない状況だ。コミュニケーション手段はLINEのみ。なんとも心もとない。
ようやく返事が届いたが、
「手術は寝とる間に終わるが、術後は辛い」と来た。どうしてあげようも無い。
その日はほとんどLINEは来なかった。
あとで聞いた話だが、食事も未だ取れない。喉が渇いても水も飲めない、管がいっぱい付いていて寝返りもうてなかったらしい。
その日の夜に、初めてお粥が出たそうだ。
私は、買い物へ行く気にもならず、冷蔵庫の中の有り合わせ野菜のパスタでお粗末なひとり夕食。
それでも夫に比べれば超上等!
*10日、術後3日目の朝
結構なロングメールが届いた。
おしっこの管と点滴を除いた他の管やら装置が取り除かれたそうだ。
面会室までは何とか歩いて行けるとのこと。
果物やヨーグルトなどを持って、ようやく術後初めての面会に行く。
おしっこの袋と点滴ぶら下げて
ヨロヨロと廊下を歩いてやってくる姿を見て、ほっとひと安心。日にち薬だ。
待合室で、夫は所望したヨーグルトを食べて、少し会話した。滞在時間30分。
その日は好天気で、高速道路から石鎚山系が綺麗に見えた。前夜の風と低温のせいか、3月なのに山々は薄ら雪を被っている。
元気になって、曙ツツジの咲く頃には瓶ヶ森辺りまで、登頂は叶わなくても、ドライブくらいできるだろうか?
病院ドライブから早く脱却したい。
その日の夜には、看護師さんが体を拭いてくださったらしい。
「気持ちが良かった」とLINEが来る。
その夜は、爆睡したらしい。
明日からシャワーもOKになったそうな
差し入れ面会も一日置きで良いと言う。
私もぐっすり眠れ始めた。
灯台躑躅 (ドウダンツツジ)
山茱萸 (サンシュユ)
*3月11日、術後4日め
夫は、介助なしでシャワーを浴び快調!
私も、何日ぶりかで小さな庭に降り立ち、木々の新芽を眺めて、春を感じることができた。有難いことだ。
今日は病院ドライブは無し。
*3月12日、術後5日目
一人病院ドライブの日、術後2度目の面会。冷たい雨の朝だ。
高速道路は慎重に運転して、さあ行くよ!
それにしても、
夫とこんなLINEのやり取りをすることになるとは夢にも思わなかった。
日頃は「了解」の一言だったのが
「ありがとう」とか「お待ちしています」
などの返信が来るようになり、笑える。
もちろん、ハートマークは一切無い!
ちなみに、手術直後、ストレッチャーに乗せられた夫が「ありがとうございました」と呟いたが、私に言ってくれたと内心思っていたのに、本人曰く、ボーッとしていて何の記憶も意識もないとのたまわれた!
「そこに愛はないんか!」じゃなくて
「愛はあるんか!」⁉️