「美しかった。わしより五歳年上で周りからは母桐壷にそっくりといわれ
十二でわしが元服し葵上を迎えてももう心は藤壺だったなあ。そりゃそう
じゃろう、継母とはいえ宮中で姉弟のように育ったからじゃ。人恋初めじゃ」
「初恋?」
「ああ、強烈な初恋じゃ。

Bamboo-Thailand!