四国歩き遍路4年目(交通事情編) | 愚僧日記3

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知外坊真教

今年も四国歩き遍路に行ってきました。昨年は足摺岬手前で急用のために中断して帰ってきてしまいました。



今年は足摺岬にある38番金剛福寺に交通機関を使って行き、39番延光寺、愛媛県に入って40番観自在寺まではバスと鉄道を使って周り、宇和島から歩き遍路をスタートしました。

 



高知県の遍路は、お寺とお寺の間隔が広く、しかも人家も少なく孤独の戦いのために、高知県の巡拝は「修業の道場」と異名を持ちます。しかし、総じて言えることは、高知県は歩道なども整備されていますし、歩く人だけのための遍路道も整備されているので、歩いてみると決して厳しいとは思いません。



 

ところが、今回愛媛県に入って、ここまで歩いてみて思うのは、高知県に比べて道の整備という点では充分とは思えませんでした。

まず、歩道の問題です。歩道があっても、ほとんど歩道が片側にしかついていないのです。しかも、その歩道が右についたり左についたりしていて、何度も道を横断させられました。元気な足ならばいいのですが、散々歩いた挙げ句に、交通量の多いところを横断させられる危険性は、自動車で回っている人には到底理解できないと思います。

 

それ以上に怖いのは、歩道すらついていない国道です。しかも長い鳥坂トンネルは、恐怖の1.1km約20分でした。そんな危険なトンネルの出入り口には、小さな箱があって、その中に入っている蛍光タスキを掛けろという指示がありました。道幅が狭いから致し方がないにしても、なんとかして欲しいと思いました。

 



もうひとつ愛媛県に入ると、特に国道のポイ捨てが醜いほど多いということです。中には紙オムツもありました。空き缶なども多く、こうした物を車が跳ね上げると、歩き遍路の人達にとっては凶器になりかねません。

 



地元の自治体や国道を管理する国土交通省は、どうやらこの惨状に頭を痛めているようで、そこら中に国土交通省のゴミ捨てを抑止する看板がありました。しかし、ポイ捨てダメとか、不法投棄は犯罪ですという啓発告知ばかりで、なぜダメなのかという理由が書かれていません。どうして一言「歩行者に危険」とか書かれていないか不思議です。

 



今回は48番西林寺まで打ちました。やっと半分過ぎたところです。還暦までに回りたかったのですが、どうやら無理なようです。