イジメに遭い、不登校になってしまった高校3年生の息子さん。
電話鑑定ならOKとのことで、電話にてお話しすることになりました
初めて息子さんの声を聞いた時の印象は、声が小さく自信無さげな感じで…
また口数も少なく、余計なことは喋らないので、ほぼ一方的に鑑定で出ていることを、桐川が述べる形となりました。
その中でも特に強調したのは【自分の強さを信じて欲しい】ということ。
今は辛くて自信がなくても、困難を乗り越える強さを持っているので大丈夫です、と何度も繰り返しお伝えしました。
そして鑑定も終盤に差しかかり「最後にご質問はないですか?」と問いかけると…
「もう留年は覚悟しています。
でも、このままでいいのかな…と思います。」
と、細い声で答えました。
さらに息子さんは続けます。
「もし僕が面談に行ったら、留年は取り消されますか?」
桐川「お母様、面談に呼び出されているんですよね。
その面談に行ってみようかと?」
息子さん「はい。僕、行った方が良いのですかね?」
そう質問されたので、桐川、神様に聞いてみました。
神様「何事もな、結果より大切なことがある。
それは【気持ち】だよ。
結果はどうあれ、出来ることはやってみようという、その【気持ち】が何より大切なんだぞ。」
そのように神様がおっしゃるので、桐川は鑑定で出たままを申し上げました。
「面談に行かれても、きっと留年は取り消されないでしょう。
ですが学校に行くことには、とても大きな意味があります。
たとえ無駄でもやってみようという、その【気持ち】が一番大切なんですよ!」
そう言うと、息子さんは「わかりました、有難うございます。」と言って電話を切られました。
それから数日後…
再度お母様がお越しくださいまして。
お母様「桐川さん、先日は有難うございました!
息子ね、桐川さんのお言葉を、全部紙に書き留めていまして…
真剣に鑑定内容を聞けたようです!」
そう言って喜ばれていました。
そしてさらにその続きが。
お母様「それでですね、あれから二人で学校の面談に行けたんですよ!
残念ながら留年は取り消されませんでしたが…
息子は校長先生からのお言葉を食い入るように聞いていました。
そしたら、校長先生が言ってくださったんです。
『貴方はすごく良い目をしてる』って。
『それだけ強い目をしているんだから、これからはきっと、どんなことでも乗り越えていけるよ』って!」
桐川「そうでしたか!
息子さん、もともとお強いですからねー!」
なんて言って、二人で笑いましたが…
桐川、とても嬉しい気持ちになりました
その後、その息子さんはどうなったのでしょう?
実はこのお話は10年以上も前のことでして
今ではその息子さん…
故郷を離れ、立派な自衛官として活躍しておられます
ねえ、やっぱり強い人でしょ?
神様「そうだな。
人はみな、生きていると【困難】に遭うものだ。
だがな、その困難、必ず乗り越えられると信じなさい。
この息子のように一時期は不登校になり、逃げたって構わない。
でも負けない気持ちは大切だよな。
自分を信じて、とにかく進んでいくのだ!」
桐川「神様、よくおっしゃってますもんね。
超えられない課題は与えられないって。
だからたとえ【困難】なことでも、自分が超えられる範囲のモノなんですよね。」
神様「そうだ。
課題の【困難】さは、当人が超えられるか超えられないかのギリギリラインなのだ。
だから挫けそうになる気持ちもわかるよ。
でもな、ギリギリ超えられるようになっているのだ。
だから【困難】は必ず超えられると信じなさい。」
桐川「んっとに、神様って、ギリギリ大好きですもんねー
もうちょっと余裕のある感じの課題にしてくれればいいのに…
ほんっと、容赦ないし意地悪なんだから…」
神様「ギリギリの課題を与えるのは、私が皆のことを真剣に考えているからだよ。
課題を乗り越えることで、立派に成長していけるように導いているのだ。
なのにオマエは私の気持ちもくみ取らず、文句ばっかり言いおって!
いっそ文句も出ない程のハードな課題でも提供してやろうか?」
桐川「いいえ、もう結構です
文句が言えるだけ、大変有難いです
いゃあ、神様の愛情がヒシヒシと伝わってきますなぁ
いつもギリギリの状況に感謝してます!」
神様「それはイヤミかね?
まぁ、解ればよろしい。」
【困難】度合いは、常にギリギリラインで
神様ってホント、悪趣味です
ですが、今回の主人公である息子さんは、見事に【困難】を超えることができました
今でもたまに、ご相談にお見えになりますが、日々頑張って過ごしていらっしゃいます
自分の強さを信じて、これからどんなことがあっても乗り越えていって欲しい…
神様と共に、そう心から願っております