スパルタ神様と だだっ子占い師 〜可哀想(後編)〜 | 占い師~桐川~おもしろぶろぐ

占い師~桐川~おもしろぶろぐ

大阪長居の占い師 桐川右煌です。
占フィールにて鑑定&占教室をしています。
占術を利用して、より豊かな人生を歩まれますよう
お手伝いさせていただきます。

こんにちは!桐川右煌です。



今回は『可哀想』の後編です。

鑑定中、我が子を『可哀想』と連呼するお客様に、なぜか腹が立ったムキー桐川でしたが…



なぜそんなに腹が立ったのかが自分でもよくわからず…そこで神様に聞いてみました。



桐川「神様、ちょっとお尋ねしたいのですが…
私、何でこんなに腹が立つのでしょうか?
お母様の上から目線的な『可哀想』発言があまりにシツコイから?
それともただ単に、私の心が狭いから?
…もうなんだか腹が立つ理由さえもわからないので、その理由を教えてくださいませんか?」ショボーン



神様「それは、オマエも薄々気づいているからだろう?
この者の将来がどうなるのかを。」真顔



桐川「はぁ…それでですか…ショボーン
って言うか、神様が私にインスピレーションを送っているから、薄々気づいてしまうんですよえー
この方…将来、旦那さんが先に亡くなりますよね。
今は夫がいる生活を当たり前に感じているからこそ、その時の喪失感はかなり大きく、鬱状態になるでしょう。
そして、今度はその喪失感を埋めるべく、お子さんに依存する生活を送るでしょうね…」ショボーン



神様「その通りだ。
この者は今幸せだからこそ、息子のことを『可哀想』などと言っていられるのだ。
自分の将来のことがわかったら、不安で息子の結婚問題どころではなくなるだろう。
オマエが腹が立つのは、今悠長に息子のことを『可哀想』だと言えている、客の将来を思ってのことだよな。
『そんなことを言っている場合か!
それよりも、子供に心配や迷惑をかけないよう、自分の人生をしっかり生きろ!』
オマエはそう、思っているのだろう?」真顔



桐川「その通りです…。
そうだ神様!びっくり
いっそのこと、全部お客様に言っちゃってもいいですかっ?
その方がお客様、自分の将来を自覚して話は早いと思いますがね!」えー



神様「何をほざいとる?ムキー
客に聞かれてもいないことを勝手に言うのは許さんぞ!
それにまだこの者は、将来の事を受け入れる準備が全く出来ていないのだから、断じて言ってはならん!」ムキー



桐川「わかりましたよっプンプン
でもだからこそ、余計に知って欲しかったんです。
ひとりで生きることは『可哀想』ではないってことを。
いろんな幸せの形があるのだから、貴方もそのことに早く気付いて、貴方なりの幸せの形を探して、落ち込まずにたくましく生きて欲しいってことを。」ショボーン



神様「それを息子の鑑定を通して理解してもらえたら良かったんだがな…
この者は息子の結婚問題のことで頭がいっぱいで、自分の人生の先なんて微塵も考えていない。
これからも長く夫婦円満に生きていけると思い込んでいるからな。」真顔



桐川「視野を広げて、どんな状況でも『可哀想』だなんて思わず、幸せの形を探して欲しい…。
私はそう伝えたかっただけなのに…。
上手くいかないものですね。」ショボーン



神様「そう塞ぎ込むな!
この者、また鑑定に来るだろうからな。
少しずつでいいんじゃないか?」ウインク



神様がおっしゃるように、お客様は『可哀想』を連呼しながらも、「息子に好きな人が出来たらまた鑑定してもらいに来ます」と言って、お帰りになられました。



神様「にしてもオマエ、『可哀想』にはかなり憤っていたなぁ。」真顔



桐川「だって、今後は息子さんよりお母様の方が『可哀想』な状況になると言うのに…
『可哀想』『可哀想』言わずに、少しは息子さんの生き方を見習って欲しいくらいですよ!」えー



神様「この者、夫が先に亡くなって落ち込み、子供から『お母さん、元気出して』と言われた時、きっと『独身のアンタには私の気持ちはわからない!』と強くあたるだろう。
未亡人になった母親を、精神的にもフォローをしなければならない子供はきっと大変だろうな。」真顔



桐川「だからこそ、今からでも考え方を変えて欲しかったんですが…
今回は最終的に『息子さんの結婚には口出ししないように』ということしか伝わりませんでしたね。」ショボーン



神様「まぁ、そのことだけでも伝わって良かったんじゃないのか?
オマエもあまり感情移入しすぎないようにな!
それにあの客、『可哀想』でも何でもないのだから。」ニヤニヤ



桐川「…そうですよね。
私の方がお母様の将来を案じて、勝手に『可哀想』って思ってしまっていました…。
ですがそれって、大変失礼なんですよね?」ショボーン



神様「そうだぞ。
あの者はいつか自分で気付き、将来を乗り越えていけると信じなさい。
『可哀想』な人などいないのだ。
皆、貴重な体験をしているだけなのだからな。」ニヤニヤ




今回は『可哀想』を連呼するお客様のお話でしたが…



またのご来店の際には、どのような流れになるのか…滝汗



桐川、これも勉強と捉えて、今後も経過観察したいと思っておりますウインク