見てまいりました。
色々ネタバレを回避するため大千秋楽後の感想UPになってますが、観たのは3/19公演となっております。
キービジュアルから部隊長をやった事のある男士ばかりだし、どんなお話になるのだろうと思っていましたが、蝦夷のお話でしたねー。
あの辺りの歴史は過去に見た「AKURO」と言うミュージカルが私の基本知識になってます。本編の中で言っていた「悪鬼悪路王」の事を題材にしたオリジナルミュージカルです。
(気になった方は過去の感想に飛んで頂けると感想が読めます)
江水で明かされたミュ本丸の「初期刀」と「折れた刀」、この本丸の根幹に迫る話でしたね。
なんとなくの顕現順も見えてきたというか、色々考察はかどる展開だったなと思いました。
「三百年」再演以降、歌も台詞として組み込まれているので色々歌詞からも読みとか無きゃいけなくなってきましたが、制作陣から「審神者の皆さんなら理解できるし解読して考察してくれるよね!:と挑戦……信頼されてるのかなという気もします。
あと、当たり前に刀剣乱舞ミュージカルファンクラブプレミアム会員サービス内の花暦をネタにしたり、聞いてないと分からない展開もあるのが「当然みんな聞いてるよね!?」という厚も感じます(笑)
今公演は歌のレベルが段違いになってて難しい曲が多い気がします。
出陣曲の「確かなもの~虚々実々」とか途中である「飽くなき問い」とか音階が難しいものが多くなったなーと。
男士全体の歌のレベルも上がってるからこそ、出来る事でもあるのかなと思いました。
見せ場やキーになるシーン、台詞があって七振り全体にスポットが当たってるのが良いですよね。
あと、パライソ辺りからアンサンブル殺陣衆さんの役付きが増えて、アンサンブル好きとしては個人的に嬉しいです。
冒頭の方から平安初期に飛ぶと聞いて山姥切国広が「いけるのか?」と聞いたり「正規の出陣先じゃない」所だったりで、この本丸は何を抱えてるんだろうなぁと思ったりもしました。
三日月が平安初期への「道」を開いて、鶴丸が羽を忍ばせていたから「正規じゃない」「平安初期」に行けるのかな? とも考えましたが、となると三日月はそんな時代でなにをしているんだろうと言う疑問が……
途中で出てくる男士が増えるたびに増やしている桜の木、その穴を掘ってたのって鶴さんの役割と言うか、鶴さんがやってたんだなって思うと、春風桃李巵でなんだか寂しそうに掘ってたのも、桜の穴だったのかなー? と思いましたね。
歴史上人物ではモレ(漢字が出ないのでカタカナで)が好きな役者さんだったので、まじまじ観て聞いておりましたが、相変わらず素敵なお声で細かい演技の上手いお方です。細見さん。
刀ステも観ている方は分かると思いますが、維伝で坂本良馬を演じられた岡田達也さんと同じく「演劇集団キャラメルボックス」のメンバーだったお方です。
後半で鶴丸が水心子をボコボコにしますが、春風桃李の時に大倶利伽羅をボコボコにしたのとは意味合いが違っていて、大倶利伽羅の方は強くなれと言う無言のスパルタなんでしょうが、水心子のは三日月を誘い出すため。本気で折るつもりはないけど、本気で折るくらいの殺気を出さないといけなかったんだろうなと。
それは鶴丸も辛い事なんだろうと分かったうえで、三日月も出てきたのかなぁと思いました。
このシーンで言っている「約束;って言うのは鶴丸と三日月の約束なのか。審神者と男士達の約束なのか考えたんですが、やっぱり三日月と鶴丸の約束なのかなぁって。
審神者を悲しませない、的な内容の約束で
それを三日月なりに守る為に「なにかを探し続けていて」
でもそうやって三日月が悲しんだり苦しんだり本丸に帰ってこないことを審神者が悲しんでいる事をまるで解ってないだろうなぁと。
三日月、本とそういう所なのよ……。
刀ミュで中傷、真剣必殺の表現するのってずいぶん久しぶりな気がしますがゲームとちょっとずつ違ってるのは、センシティブな理由からなのでしょうかね? 特に蜂須賀。
大包平に関してはゲームだとジャケット着て、前がはだけてるのに対して舞台ではジャケット脱いで前閉まってたりと、ちょっとずつ違うんですよねー。
検非違使戦でここまでズタボロになるのを考えるとまだ若い本丸なのかなー?と、ゲームの方で検非違使を単なる経験値集めとしか思ってないくらいワンパンで倒してる審神者は思ってしまうのですが、どうなんでしょうね?
三日月が部隊編成に居なくとも同時空にいるから、三日月のレベルになってしまってると考えると、対等に渡り合えてるのが三日月と古参の二振りってのは納得なのかな?
アンサンブルさんが「X」に上げてたポストで検非違使やってたのが、ずっと刀ミュ支えてくれてるアクション部の皆さんなの分かってなんか嬉しかったですね。
三日月の頭痛を伴う回想シーンで鶴丸や山姥切が顕現して
「本丸の事は(ザザッ)と(ザザツ)に聞いて下さい」
の二回目のノイズのところ、よく聞くと「~き」って言ってるのですよね。
なので最初のノイズは初期刀、次のノイズは初鍛刀の短刀の子かなと思ってたので私の中では「今剣」なのではないかなと思いました。
今剣も初期刀が折れたのを知っているのだとしたら、厚樫山での「なんで歴史を変えちゃいけないの?」はゲームにもある台詞だけど、ダブルミーイングにもなってくるのかなぁ? なんて思ったりしました。
で、初期刀、鶴丸、三日月、山姥切、(今剣)としてあと一振り誰よ?
そして今回の桜が一本多いのもですが、一番奥まったところにある最古参の桜が(加州の台詞)「人見知りっぽい」所などから、やっぱり確定して歌仙なんだろうなと思っています。
やっぱり回想シーンで初期刀が折れるシーンで
「(ザザッ)ぁーーーー!!!」
って言ってるのも何度か聞き直すと
「~~だぁーーー!!」
って言ってるのでやはり「歌仙兼定」なのかなって。
っていうか、ここまでやっといて折れたのが初期刀じゃなくて他の誰かで、初期刀は陸奥守だって言う方が無理があると思う……。
そしてやはり回想シーンで唄を習う鶴丸と三日月のシーン
ここで読まれたる唄って「歌合」の時の歌では?
新しい刀剣男士を迎える儀式をするたびに「最初に習った唄」を読んでるんだとすると、どれだけ深く想われて、そして傷なっているんだろうかと思いましたね。
歌合で新刀剣男士が顕現したのに嬉しくなさそうだった青江。
そのアンサーは単騎出陣で語られるわけですが。あんなに「僕がもっと強かったら・と自分を責めている青江を見ていると、初期刀が折れた時の残り一振りは青江なのかなぁって勝手に思ってます。
(青江最推しなのでそうであって欲しい、本編また戻って来てって願望入りではありますが)
ステの三日月は明確に「円環の輪を巡って」いますがミュの三日月も「なにか」を探して歴史をぐるぐるしてるんだなって言うのが、阿弖流為の台詞で分かるんですよね。
たぶんミュの三日月は初期刀が折れない世界戦を探しているのかなと思うんですが、それもしっくりしない様な、他には考えられない様な……私の考察力ではまだわかりません。
鶴丸の言う「約束は呪いなのか」って疑問は、自分との約束を守るために一人で抱え込んでいる三日月を見て、あの約束が無ければ違ったんだろうか? と後悔しているようにも取れるんですよね。
取り合えずミュ本丸にはちゃんとメンタルケアの専門家派遣した方が良い。