レッスン エピソード 01 | 桐ヶ谷仁 の Wonderful Voice

桐ヶ谷仁 の Wonderful Voice

キリガヤ・メソッド 主宰 ボイストレーナー 桐ヶ谷仁のオフィシャルブログです。

受講生のおおまかなプロフィールを紹介すると・・・
20代前半、
モデルや女優もこなすプロのシンガーで、キリガヤ・メソッド受講歴は5年以上継続中、キリガヤ・メソッドによる声帯のコントロール等はしっかりマスターしている、とても華のある女性アーティスト(仮名:R嬢)だ。

さて、いつものように一通りのボイトレメニューを終了したところで、
R嬢曰く「次のライブでユーミンの曲を歌いたいんですが、どうも上手く歌えない、しっくりこないんです。
どうやって歌ったらいいんですかぁ?アドバイスください!」ということで、まずは歌を聞かせてもらった。
声は良く出ているし、もちろん音程やリズムも問題ないのだけれど、たしかに説得力が足りない。
以前、
R嬢が阿部真央の楽曲を歌った時に伝わってきた鳥肌ものの説得力がないのだ。
なぜだろう?・・・

物事は原因と結果が必ずセットになっている。
説得力が発揮されない原因が必ずあるのだ。

この場合の原因はこうだ。
R嬢にとって阿部真央などの若いアーティストの楽曲のシチュエーションは同じ世代、同じ時代ゆえに、リアルなものだ。
だから楽曲の中にそのままの自分を投影出来る。
これが
R嬢としての歌の説得力になるのだけれど、今回のユーミン曲については楽曲の世界観がR嬢の世代と違うため、そのままの自分を投影出来なかったのだ。そこで女優もこなすR嬢は演じたのだ。
つまり
R嬢が主役にならずにユーミンの楽曲中の主人公を演じながら歌っていたのだ。
そこで私が
R嬢に伝えたアドバイスは「歌の中の私、つまり主人公はそのままの君でいいんだよ。誰かを演じる必要はないんだ」
「誰かを演じることで自分の色が薄くなった分だけ説得力がなくなるんだ」と。
そして
R嬢自身が主人公になって歌ったユーミン曲を聞いた。
それは鳥肌が立つほど伝わる歌になっていた。
つづく。

ということで、今回は発声技術そのものの話ではありませんが、少しでもブログ読者の参考になればと思い書きました。

そして、誰でも安定した声が修得出来るキリガヤ・メソッドの単発のグループレッスン(隔週日曜日単発受講コース/K2聖蹟桜ヶ丘教室)のご案内です。
※出席したいレッスン枠単位で受講することが出来ますので、お気軽にご参加ください。

<隔週日曜日単発受講コース>

○ レッスン枠


11/8(日)11:00(開講します/空席有り)

11/22(日)11:00
(開講します/空席有り)

12/6(日)11:00 (受講生募集開始しました)

12/20(日)11:00 (受講生募集開始しました)


レッスンスタジオ所在地

聖蹟桜ヶ丘
スタジオ クイーン
http://www.geocities.jp/studio_queen_tama/access.html

京王線 聖蹟桜ヶ丘駅東口より徒歩1分

○ 参加料 1枠:3,000円
(同月内2枠ご参加の場合 :5,200円)

○ 各回2名以上のお申し込みで開講します。

○ お申し込みはmethod@jinkirigaya.comまでどうぞ。