およそ15年前、LAにて私が師事したフローレンス リグスが提唱する声帯のコントロールによる発声法は「声帯のリラックスをキープしたまま、無駄な息漏れがないように声帯をしっかり閉じる。このことで声帯振動が豊かになりエッジのある安定した声が得られる」という非常に科学的なもので、合理的ゆえに誰にでもその効果を体感出来るものだった。
しかし、スティービーワンダーやマイケルジャクソンが実践しているこのLAスタイルのボイストレーニング法がどうして日本には浸透していないのだろう?と、そのとき私は疑問に思った。そしてそれがキリガヤ・メソッドを構築するきっかけになった。
欧米で生まれたものは5~10年遅れで日本に上陸してくるものだけれど、このメソッドは普及するどころか、このLAスタイルのボイストレーニングは日本人には合わない、という人もいるようだった。
日本人に合わない???・・・それが大きなヒントになった。
日本語と英語の会話時の声帯の使い方、つまり声の出し方は同じではない。
だから英語を話す人たちの特性で組み上げられたLAスタイルのメソッドをそのままレッスンしても効果が出難いのだ。
私はレッスンの初回に必ずこの言語の違いによる日本語および日本人の発声の問題点をレクチャーする。
日本語の歌詞と英語の歌詞ではどちらが声が良く出るか?それによってどちらが歌いやすいか?考えてみれば「たしかに!」というように納得するだろう。
英語は歌うように声を持続させて話す。それに対して日本語はひと文字ひと文字独立させるようにしなければならない。つまり声を持続させないように発声するのだ。
日本語の歌詞の場合は話すようなニュアンスで歌いたい時も、話すように発声をしてはいけないのだ。
話すような発声で無理矢理声を持続させようとすると声帯に過大な負担がかかりポリープなどを発症してしまう。
まず、この基本的な声帯の使い方の違いを理解して、英語のように母音が持続する発声を理解した後にLAスタイルの声帯コントロール法をトレーニーングすれば、確実に結果を出すことが出来るのだ。
ということで、誰でも安定した声が修得出来るキリガヤ・メソッドの単発のグループレッスン(隔週日曜日単発受講コース/K2聖蹟桜ヶ丘教室)をスタートします。
出席したいレッスン枠単位で受講することが出来ますので、お気軽にご参加ください。
<隔週日曜日単発受講コース>
○ 参加者募集レッスン枠
10/25(日)11:00
11/8(日)11:00
11/22(日)11:00
○レッスンスタジオ所在地
聖蹟桜ヶ丘スタジオ クイーン
http://www.geocities.jp/studio_queen_tama/access.html
京王線 聖蹟桜ヶ丘駅東口より徒歩1分
○ 参加料 1枠:3,000円(2枠以上ご参加の場合 1枠につき:2,600円)
○ 各回2名以上のお申し込みで開講します。
○ お申し込みはmethod@jinkirigaya.comまでどうぞ。