最近耳にするこの言葉。
病気や障がいのある家族と一緒に暮らす幼い子どもが、ケアを担わなければならない。あるいは、病気や障がいの家族がいる事で幼い子どもの行動や時間に制限を必要とされる。
言葉の概要やチラシ等に書いてある文言を見ると不安になる。
ウチは、私と主人の両親共に遠くに住んでいるので子育ては夫婦でやらなければならない。
そんな私達の元に、重心で小児がんサバイバーのにっちゃん。
体の状況が色々と分かり、障がいがあると確定して。私の気持ちもだいぶ落ち着いた時にパパにもお兄ちゃんにも言った。
「にっちゃんは皆んなで育てよう!」
もちろん、お兄ちゃんにお世話をさせるつもりなんてない。
だけど、パパがいない時に5分、10分、少しだけ見ていてもらいたい。
お兄ちゃんならそれくらいなら出来るとも思っていた。
そして、にっちゃんがようやく家に帰って来たら、お兄ちゃん自身が色々とお世話したくて仕方無かった。
やりたいと思う事は色々させてみた。
おむつ替え、お風呂、食事。
私と一緒に笑いながら楽しみながらやった。
だけど、上手くは出来なかったりして、今はしてないし。お兄ちゃんも自分からやるとは言わない。
だけど、パパがいない時には一緒にお風呂を入れてもらってる。
湯船の中で抱っこしてもらってる。
それだけだけど…
にっちゃんが床に転がってきたら、ラグマットの上に連れて行ってあげる事もしてる。
「ちょっと見てて」と言って、チャリダッシュして書い忘れの物を買いに行ったりしてる。
私、お兄ちゃんをヤングケアラーにさせてないか?
お兄ちゃんは「えー」とか言わない。
いつも「いいよー」て、言ってくれてる。
優しくて本当に助かると、いつも思ってる。
これってヤングケアラー?…分からない。
だけど、お兄ちゃんに手伝ってもらわないと私は凄く困る。
全部1人では無理だ。
健常のきょうだいでも、上が下の面倒をみる場面ってあると思う。
私は幼い頃、8つ離れた兄が2.3回ピアノのレッスンに連れて行ってくれた。
当時兄はきっと高校生やったと思う。
私はちょっと緊張したけど、お兄ちゃんとレッスンに行くのが嬉しかった。
優しいお兄ちゃん、歳の離れたお兄ちゃんがいて自慢だった。
うちはどうなんだろう
大丈夫なのかな?
アウトなのか??
アウトと言われてしまったら、どうしたらいいかわからない。
ヤングケアラーを問題視するなら。
社会はその環境下にある家族をしっかり支援出来るだけのサービスが本当にあるのか?
本当に支援は整っているのか??