登場人物の紹介
老人ホーム→湯婆婆の館
看護師→S子
看護師→アナー
施設トップ→肉団子
事務長→ヤクザ(肉団子の夫)
監査指導課→ありんこ🐜、すみた
では、始まり
S子「残ったり、早く来たり、そういう時の手当を付けてもらう方法が自己申告制なんです。メモ用紙に名前と日時と理由を書いて、肉団子のデスクにあるボックスに入れるというやり方です。自分がメモ用紙を出したら時間外手当を付けてもらえると思っていたので、なにも気にしてなかったんですが……」
S子「ある人が、時間外の時間数が申告した時間より少ないって言っていて…そんなことはないだろうと思いながら、私は申告した時間をチェックし始めました。すると、少ない時間数で手当の計算をされていた時がありました。毎回では無いですけど……別の人もそう言っていた事があったので…。そのメモ用紙自体の管理の仕方が誰でも触れる状態なので、捨てられているのか❓肉団子が時間を削っているのか❓分かりませんけど、少ない時がありました。」
無言
🐜ありんこ「時間の事についてはS子さんということを、特定せずに労働基準監督署に訴える事も可能ではないかな〜❓と思ったんですけど…」
S子「訴えてもいいかな❓と思いますが……何にも証拠がないので…」
🐜ありんこ「ああ〜」
S子「自分が勝手に時間を申告してるので……。それこそ、タイムカードがあれば客観的に時間の管理はできますけど……残っている時間も早く来た時間も、誰にも見られてない時がありますから。それこそ、私は入所者が亡くなったら出勤しますので、早朝に出勤する時もあります。でも、いつ出勤したのか❓誰にも確認されてなかったら……時間が足りないことを伝えても……やはり証拠がないという事は不安ですね。実際に出勤していても、お前ほんまに来てたんか❓って肉団子に言われたら…そう言われそうで怖いです。」
🐜ありんこ「基本的には労働基準監督署の判断になるので詳しくは申し上げられませんが、一般的に裁判で労働時間がどうのこうのという事になった時、労働者が何時に出勤したという事をきっちりチェックしていれば、それが証拠として採用されると聞くので……まあ、そもそも私達が指導しているように、労働時間はきっちり客観的な記録が残るような形で管理されていない事自体が問題ですね。時間外がきっちりと付けられていない事については労働基準監督署に言えば何か対応はしてくれるかな❓とは思います。時間外の手当がきちんと支払われていないのであれば、法人としても労働時間の管理は見直すべきだと思いますね。」