第7話やっと退所したおじいちゃん

高熱を出して

抗生剤を飲んで

下痢して

しばらくすると黒色便が出て……

娘に報告の電話をした。

その返事は

痛がってないようなら施設で様子を見て欲しいです

という事だった。

これはノンフィクションです。

登場人物の紹介

老人ホーム→湯婆婆の館

看護師→S子

看護師→アナー

相談員→茶瓶

入所者→ヒロシじいちゃん

では、始まり

🔴長女｢ただ、痛がったり容態が悪くなったら連絡下さい。急変することもあるとおもうので、その時は救急搬送をお願いします。｣

S子｢分かりました。何かあればご連絡します。ただ…｣

S子｢アナーさん、ヒロシじいちゃんの娘…何かあったら救急搬送やって💦｣

アナー｢ええー緊急なのに、家族を3時間も待つんですか❓｣

S子｢そういうことになるね｣

アナー｢じゃあ、今のうちに入院して検査すればいいじゃないですか｣

S子｢そうよな、でも今は痛がってないから施設で様子を見て欲しいんやって。｣

アナー｢えええー｣

S子｢困ったなあー😥｣

アナー｢身勝手な家族ですね。他県の施設へ行けばいいのに。家族の近くなら問題ないと思いますけどね。｣

S子｢うん、そうやな。とりあえず、ドクターに相談してみるわ。｣

アナー｢そうですね。｣

S子｢ドクター、すみません。ヒロシじいちゃんの事ですが、長女さんが万が一の時は救急搬送を希望しているんです。｣

👨‍⚕️ドクター｢そうかあー。｣

S子｢ただS子の立場からして、救急搬送しなければならないと判断した時に、家族が居ないというのは、非常に困ります。家族に連絡して直ぐに到着したとしても3時間はかかるんですよ💦｣

👨‍⚕️ドクター｢んー、そうかと言うて、今の状態で入院できるか❓検査できるか❓ワシはもうあの状態（寝たきりでメルちゃん状態）やから検査じたいが難しいと思うしなあー。｣

S子｢たしかに、あの状態でも暴力的ですしね｣

👨‍⚕️ドクター｢もう1回家族に連絡して、受診を進めたらどうや❓緊急事態になることを避けるために…｣

S子｢そうですね。分かりました。｣