アナー「S子さん、私……黙って赤木の介助を観察してたんですけど…」
S子「え❓ちょっと待って、赤木……風呂介助は風呂介助でも…洗身担当❓」
アナー「はい。」
S子「ええええー❓まぢ❓」
登場人物の紹介
老人ホーム→湯婆婆の館
看護師→S子
看護師→アナー
パートのおばちゃん→赤木さん🤥
相談員→茶瓶
施設トップ→肉団子
入所者→勝るじぃちゃん
では、始まり
赤木はあんな事故を起こしたのに……
お風呂介助の業務をしている
しかも洗身
まあ、「あんな事故を起こした」って考えているのは
S子とアナーさんだけだろうか❓
アナー「まじです。私もびっくりしました。だから気になって、ずーーっと観察してたんですけど…顔を洗う時…」
S子「また、ジャバジャバ、ジャージャー、シャワーを連続して顔にかけてるんじゃないの❓」
アナー「いえ、それが…片手にシャワー、反対の手で顔をカバーして、直接シャワーが顔に当たらないように、こうやって…」
アナーさんはジェスチャーしながら、赤木の様子を教えてくれた。
S子「えーーー、そうなん❓まあ、勝じいちゃんの時のような洗身の仕方も困るけど💦でも、そんな介助の仕方ができるなら、なんで勝じいちゃんの時はそうしなかったん❓」
アナー「確信犯違いますか❓」
S子「えええー、怖いんやけど😱」
アナー「でも、分かってたってことですよね❓だから今回は手でカバーしながら洗顔してるんですよね❓」
S子「えええー、確信犯ってじゃあ、勝じいちゃんはシャワーで溺れたって事やで」
アナー「私はそんな気がしますね。赤木の気持ちは赤木にしかわかりませんけどね」
S子「赤木…普通の精神じゃないような…怖いんやけど」
アナー「ですね。まあ、何もかもS子さんと私の想像ですけど…今までそう外れたことのない想像ですからね」
S子「うんでも、手に負えないかもな」
S子「まっ、そんな事、想像せずに、勝じいちゃんの死を無駄にせず、事故を振り返って、みんなに学習してもらって、反省してもらって、水面下で赤木を見張ってもらうわ。」