登場人物の紹介
老人ホーム→湯婆婆の館
看護師→S子
S子の三女→猫娘🐭(中学3年生)
猫娘の担任→担任🟢
学年主任→パンダ先生🐼
では、始まり
ダメ元と分かりながら
三者懇談で担任にお願いしたいことがある。
🟢担任「こんにちは、どうぞ」
猫娘🐭「はい」
S子「失礼します」
猫娘🐭「こんにちは」
🟢担任「こんにちは」
S子「お願いします。」
🟢担任「そしたら、あのー、公立高校の話を早速ですけど…一応、パンダ先生から連絡をもらいましたが…」
S子「はい」
🟢担任「書類の方は一旦25日に出して頂いて…」
S子「はい」
🟢担任「そこから…また、あのー変更になるかも❓という…」
S子「そうですね。」
🟢担任「とりあえず25日には最終決定してもらわないと行けないので…」
S子「はい」
🟢担任「決定の用紙は25日に提出してください。」
S子「はい」
🟢担任「それで、もし変更があれば、後になってもいいので…」
S子「分かりました。とりあえずは25日に提出はします。」
🟢担任「初めての受験やしな、自分の思う所が受験できるようになっ」
担任は猫娘🐭の方を見て言った。
猫娘🐭「(頷く)」
🟢担任「えーっと、私学の受験については、先日出願しまして…女子校の特別進学コース受験という事で、受験票は私の手元に届いていますので、明日、配布予定にしています。」
私学の受験の話になった
という事は、待ってくれるんだとS子はほっとした。
🟢担任「それから、最終の内申点が決定しましたので、お伝えさせてもらいます。」
S子「はい」
🟢担任「二学期の懇談の時と変わらず9教科合計○○点です。」
猫娘🐭「・・・」
🟢担任「上がってもないけど、下がってもない。」
猫娘🐭「・・・」
🟢担任「まあ、B高校も視野に入れて考えてる感じで…まあ、最後まで力を抜かず頑張って…」
猫娘🐭「・・・」
🟢担任「まあ、現段階で、志望校をどうするか❓考えて、あの用紙に書いてくれたらいいから。」
🟢担任「あと…他に何か聞いておきたい事はありますか❓」
S子「もう、最終の追い込みなので、コツコツも勉強している感じから、スピードアップさせてるなあーと感じるくらい頑張っているので、自分のペースでやっていけばいいと思います。あとは体調を崩さないように…ストレスもあると思いまし…当日は万全の体調で受験出来ることを願っています。」
🟢担任「そうやな、欠席しても、別の受験の方法も準備してくれてるけど…やっぱりな、当日受験する方がええやろうからな。」
担任は猫娘🐭の方を見て話しかけた。
猫娘🐭「(頷く)」
S子「そうですね。」
🟢担任「学校でも3年間、コツコツと頑張って来たから、第1志望で受かるように…頑張って、しんどいと思うけどな、先生もそうやったけど、最後まで心配やろうし…なんなら受験終えたあとも心配やしな、大丈夫かな❓って…最後まで頑張ってください。」
猫娘🐭「はい」
三者懇談が始まって一言も発しなかった猫娘🐭。
最後に「はい」と言った言葉が少し震えているように聞こえた。
🟢担任「あとは大丈夫ですか❓」
S子「はい、大丈夫です。」
🟢担任「塾の模試は週末ですか❓」
S子「はい、27の土曜日です。採点はすぐにとりかかってくれるようなんですが…」
🟢担任「そうですね」
S子「週明けに分かると思うんですが…早くして貰えるように塾には伝えようと思っています。今日の懇談の事も含めて、塾でも懇談があるので…最短で29になるかな❓と思いますが、一度確認してみます。」
🟢担任「わかりました。では、短い時間ですけど…これで…あとは、お母さんも言われてたように体調に気をつけて、頑張るんやで。」
猫娘🐭「(頷く)」
S子は単純に
最終決定を待ってもらえるという嬉しさでいっぱいだったが…
猫娘🐭は違っていた。