今日はペン字練習あるある集①です。
私は、教わる立場、教える立場、どちらも現在進行中。双方の目線からペン字や書道を練習していて「よくあることだな」と思うことを書きます。
今日はその1回目です。
2回目以降は不定期です。
あるある①
「○○した方がいい」と言われたことをやりすぎる
もう少し○○したら?という先生のアドバイスに従って作品を書いたら、次は○○しすぎと言われてしまった経験、私は過去によくありました(あります)。
仮名書道で「紙を切るように書いて」と言われて、そのようにやってみたら「雑」となったり、例を挙げだすとキリがないです。
このように、「○○した方がいい」と言われたことをやりすぎてしまうのには理由があります。
狙うべき程度、ほどよい程度というのは、意外に幅がないからです。
ほどよい程度(求められているちょうどその部分)を狙うというのは、容易ではありません。
また、その狙う部分が分からないことも多く、たいていの場合は手探りです。
ちょっとした差異が違和感につながりますが、それを違和感に自分で気づけるようになるには、添削を受けたり、字の書き方を勉強したり、いいものを見たりしながら練習を続けることが必要。
その過程で、徐々に、幅のない「ほどよい加減」の程度が分かるようになってきます。
分かると、それを狙うわけですが、狙ってもうまくいかない段階もあります。
ほどよい加減をとるところに、ペン字の面白さがあるわけですが、同時に難しさがあります。
アドバイスに従ったのに、なんだかうまくいかないと言う場合、やりすぎている可能性もあることを頭に入れておくと、その考えが役に立つこともあるかと思います。
ちなみに、何かを美しくやりすぎると、個性となって輝くこともあるかと思いますが、これはもっと難しいかもしれません。ただやりすぎているだけでは、たいてい美しく見えないことが多いと思うので。
ほどよい加減を熟知した後は、そこを目指していく?