エルと行う【カルマ解消ヒーリング】

9月23日。

明け方、夢を見ていました。

私は、6畳程の静かな空間の中椅子に座っていて、目の前にはシンプルな木のテーブルが置いてあり、向かい側には美しい空気を纏った女性のエルが座っています。

｢今日、あなたに託したいものがあります。私達はこの日を楽しみにしていました。｣

エルがそう私に話しかけると、何も置かれていなかったはずのテーブルの上に、突然瓶のような器が出現しました。

大きなタンブラーグラスの形をしたその瓶の器の左右には、取っ手がついています。

｢この器をあなたに託したいのです。目覚めたら祭壇に来てください。その時に詳しくお話しします。｣

｢分かりました。｣

エルと約束を交わしたところで夢から目覚めた私は、早速シャワーを浴びて身を清め、霊的フィールドに入り、地下の祭壇の間へと階段を降りていきました。

祭壇の間には、夢の中で会話をしたエルが優しく微笑みながら私を待ってくれていました。

エルは、私達人間が長い時間をかけて進化したヒューマノイドタイプの宇宙人です。

人間から進化した宇宙人というだけあって、人の心に優しく温かく寄り添ってくれ、人間の業をまるごと受け入れ包み込んでくれる、様々な種族の宇宙人の中でも、特に愛情深い宇宙人です。

私達の葛藤や苦しみ、孤独、病気、悲しみ、不安をよく理解できるので、涙が流れるほど優しいのです。

エルは、夢の中に出てきた瓶のような器を両手に持っていました。

｢どうぞ、これを受け取ってください。｣

エルに差し出された器を受けとると、私の顔下からお臍くらいの大きさがあり、両側の取っ手部分を持つとしっかりとした重みがあります。器の色は白く、表面はつるつるしています。

｢この器は、私達エルのエネルギーを集める為の器です。あなたの為に、特別に用意しました。｣

なんと、私専用の宇宙アイテムをエルがつくってくれたのです！こんなに幸せなことはありません。

｢私達は、あなたがた人間をとても愛しく思っています。

肉体を持って生きていると、様々な出来事が起きますね。

命の危険や、心の不調。事件、事故。思い通りにいかない夢。葛藤。人間関係の悩み。

それらは全て、お一人ひとりが何度も生まれ変わり、その一つひとつの人生で積み重ねてきた結果なのです。

それらはカルマと表現することもできます。

私達は、愛する皆様がカルマを乗り越えるお手伝いをしたいと思っています。

あなたが少彦名命ヒーリングを一生懸命に行い、あなたに縁ある人々の幸を心から祈っていることをよく知っています。

そして、未来を良いものにしてあげたい、カルマをひっくり返してあげたい、軽くしてあげたいと、強く強く念じこんでいることもよく知っています。

そんなあなたにこそ、この器を受け取って欲しいのです。｣

私は、いつも見守られているということを改めて感じて、ありがたくて嬉しくて、胸がいっぱいになりました。

人間は、例えひとりぼっちだと感じても、孤独の中にいても、本当の意味で｢ひとり｣になることはないのです。

心に寄り添い、励まし、愛してくれる存在が誰にでも必ずいるのです。例え見えなくても、感じることができなくても、です。

私はエルからこの器についてレクチャーを受けることになりました。

｢まず、この器のエネルギーを誰が受けとるのか、はっきり意図してください。今回はあなた自身が受けとると意図してください。｣と言われたので、私自身が受けとることを意図しました。

するとその瞬間、両手で握っていた真っ白の器の色がみるみる変化し、美しいコバルトブルー色の器になったのです！

そして、器の表面に不思議な文字や、見たことのない記号、神代文字等が次々と浮かび上がり、白くてシンプルだった器はあっという間に、美しいデザインの器へと変化しました。

更に驚くことに、変化したのはデザインだけではなかったのです。器そのものの形まで変化してしまいました。

シンプルなタンブラーに似た形をしていた瓶が、ふちの下でくびれ、首のある花瓶に似た形へと変化したのです。

｢なぜ形や色が変化したのでしょうか？｣

｢受け取る人や意図に合わせて変化するようつくられています。今回のデザインは、今のあなたに必要なエネルギーを集めるためのデザインなのです。｣

｢他の方に用いるときは、その方に合ったデザインや形へと変化するのですね？｣

｢その通りです。｣

不思議な気持ちで器を見ていると、雨の雫のような涙形のエネルギーが宇宙空間よりどんどん器の中に引き寄せられて、器の中に溜まっていきます。どうやら、この涙型のエネルギーがエルのエネルギーのようです。

器を両手で揺すってみると、中でエネルギーが水のように揺れ動き、跳ねるのを感じます。かなりのエネルギーが器の中で満たされているようです。

｢さぁ、準備は整いました。こちらに横になってください。今回は私がお手伝いしましょう。｣

エネルギーがたっぷり溜まった器をエルに手渡し、祭壇の中心に横になりリラックスして軽く目を閉じると、エルが私に向かって器を傾けました。と同時に、器に集まったエルのエネルギーが私に向かって流れ込み始めました。

優しいエネルギーが静かに流れ込んでくるものと思っていた私は、エネルギーの力強さに圧倒されてしまいました。

例えるなら、仰向けになっている私の真上に聖なる宇宙の滝が出現し、その滝に全身を打たれているかのような、圧倒的なエネルギーが身体中に流れ込んでくるようです。

激しく勢いのあるエネルギーですが、苦痛はなく、痛くもなく、それどころか、私の肉体や精神領域、そして魂の隅々にまで力強さくエネルギーが循環し、余計なものを外へ弾き飛ばし洗い流すような力強い体感があり、新しい自分に再生されていくような、覚醒していくような感覚と共に、細胞のひとつひとつがエルのエネルギーで満たされていきます。

｢カルマというのは、複雑に絡み合っています。

大きなカルマを解消しようとすると、その元になった別のカルマが浮上します。そのカルマにも更に別のカルマが存在していることがあります。

人間が進化発展していくためには、カルマを解消することが必要不可欠です。

人間は何度も何度も生まれ変わり、一つの人生の中で少しずつ魂を成長させながら、ゆっくりゆっくりカルマを解消しています。

それを何千年と繰り返すことで、やがて私達のような宇宙人へと進化するのです。

カルマには、良いカルマと悪いカルマがあります。

悪いカルマは不幸の種となって、今世以降の現実世界に現れてきます。

この器のエネルギーは、悪いカルマに対してのみ働きかけを行います。

通常、カルマを乗り越えるために必要な長い年月を、私達の力で時空を圧縮し、短期で超えられるよう力強くサポートします。｣

エルの私達人間に対する愛情に泣きたくなっていると、私に流れ込んできていたエネルギーが徐々にゆっくりになり、やがて器のエネルギー全てを受けとり終えました。

ゆっくり起き上がった私の意識はとてもクリアに、そして軽くなっていました。

｢今世あなたに縁のある人は、特に魂の進化の早い人達です。私も共にカルマへのヒーリングをサポートします。一人でも多くの人々の進化を促し、地球を素晴らしい惑星に変えていきましょう。｣