最近はBL漫画ばかりを読んでいる。
この漫画は作者さんも知らなかったし、絵柄も好みってわけではないけれど、何となく気になって読んでみたらとても面白かった(良かった)。
まず、“クズな大人”の代名詞とでもいうような理生(りお、主人公)に猛烈にひかれた。
春彦との関係を築くことに踏み出せない理生が言った「大切なものがあるのは怖いんです」というこの台詞が、初めて読んだときはよく理解できなかった。
けれども、関連本の「ポルノグラファー」と「インディゴの気分」も一気読みした後でわかった。
(順番的にはポルノグラファーのが先でプレイバックはポルノグラファーの続編。インディゴの気分は理生と城戸の過去話)
「大切なもの」は自由を奪う。
大切なものができると人は自由を奪われる。
それを守りたいがために、そこに縛られることになる。
手に入れると同時にそれを失う怖さも手にすることになる。
そういうことを言っていたのだなと。
それが、生涯自由人である理生が恐れたことなのだなと。
でもちょっと待って。
その大切なものって本当に“大切なもの”なんだろうか?
本当に大切なものって、真に大切なものって、本当は自由を奪われるようなものではないのではないだろうか。
そういう風にも思う。
今日は私の誕生日。
過去最高に一番自由を感じている誕生日。
そして、来年再来年と年齢を重ねていくごとにさらに自由になっていることが目標で、実際そのようになっていく気がしている。
51回目の過去最高に心が軽く穏やかなここちで迎えている誕生日だ。