その人自身の生き方を指南するような、背中を押すような。
そういった誰かをサポートする人たち。
素晴らしいなと思うけれども、それで成功し始めた人たちはまた、世界の貧困を救おうとしたり立派な活動もするけれども。
でも、それじゃあ本当の意味での世界は救えない。
成功し出した人たちは、お金というものを、経済というものを肯定し出す。
そして、あくまでも、その経済を前提とした上での救済や活動をする。
少々の施しをしたところで世界は救えない。
何も変わらない。
自分の活動が誰かの助けになっている、誰かを救っているという満足感のようなものや、自分が誰かを救う方の立場であることに甘んじているだけだ。
綺麗な衣装を着てステージに上がり、たくさんの人の前でスピーチをして賛同を得る。
ああ、私はこの場所まで来れたんだ。
そういう自分に酔いしれる。
お金を持っている人はお金を肯定する。
自分はそれで楽に生活が出来ているから。
何も困ってないから。
皆んながお金を稼げるようになればいいと考える。
それが自立だと。
お金(だけ)でこの世の中が回っているのだとしたら、逆に、そのお金自体を撤廃しても世の中は回る。
回って行くのだ。
農作物を作る人間の手と労働。
この地球の大地と環境さえあれば。
私たちは何も困らず生きていける。
お金なんてなくても。
それが、本当の意味での誰も困らない世界。