本当に108回も私に出来るのか?
自信は無いし、正直不安しかなかった。
けれども、どうやら私の意識の中で今回は参加することになっているらしい。
こうなったらそれに従うしかない。
無意識の私からの強制命令みたいなものだ。
まあ、無理だったら途中で休憩しながらでもいいし、と言い聞かせながら車を走らせた。
出来ないかも…という不安より、とりあえずやってみたいからやる。
そして、出来ないかもしれないことがなぜそんなに不安なのかということも、実は恥をかきたくない、みっともない自分を見られたくないという気持ちの現れなのだということも思った。
スタジオに着いたら、私が思ったよりも参加者が多くて、総勢11、12人くらい?
なぜ、この年末の大晦日にこんな辛いイベントをやろうと思うのか、物好きな人たちだなぁと思った。(^_^;)
始まると、後は先生の声に合わせてひたすら太陽礼拝を行うのみ。
大丈夫かな?出来るかな?という、ちょいちょい顔を出してくる不安とその弱気な自分の思考を払うように、「私は出来る」と言い聞かせる。
先を考えると辛いし、意識が散漫になってくると、途端に体が重くなる。
とにかく、余計なことは考えずに今のこの一回に集中するよう努める。
先生が、回数のカウントは知らせないと言っていたけれど、さすがに100回くらいで声が掛かるだろうと思っていたのに、一向にその気配がない。
一体いつまで続くんだ?!
と思っていたら、突然「終わり!」の声で拍子抜けした。
えー、さすがに「ラスト!」の声掛けがあってもいいのでは?と思ったけれど、その声で一斉に皆んなから拍手が起こった。
やり切った!
よくやった!頑張った!
ここにいる全員と、自分自身への労いと賞賛の気持ち。
達成感。
これを味わいたくて、皆このイベントに参加しているのだろうなぁと思った。