映画:借りぐらしのアリエッティ | ゆるりのブログ

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私個人の思うこと、感じることなどを徒然に綴っています。

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初めて観てみた。

良くも悪くも、共感出来ないことは面白くないことなのだと分かった。

人間の家から物を盗ることを「狩り」と言ったり、狩りは楽しいと言ったり。

私には分からない世界の感覚。

だから、何?

結局何が言いたかったのだろう?何を表現したかったのだろう?

ジブリ作品にしては、主人公のアリエッティが妙にネガティブに映って、それも違和感があった。

けれども、この映画の一番の見どころはラストシーンなのだろうな。

エンディング。

住み慣れた居心地の良い家を手放さねばならなくなった、一見不幸と思える出来事によってアリエッティは新しい世界を見ることが出来た。

あのまま何事もなく、住み心地の良い家のままにいたならば出来なかった体験。

私たちが、いつもの日常生活に固執し、現状維持のままで変化を良しとしない傾向。

変化を恐れる傾向。

変えることを恐れる傾向。

壊れることを恐れる傾向。

それと被る。

アリエッティは、不幸と思える体験のお陰で、新しい世界を体験出来ることになった。

世界が広がった。

「狩り」を楽しいと言っているだけの価値感ではなくなった。

そういうことを伝えたかった映画ではなかろうかと思う。