けれど、それでなんか分かった気がする。
この仕組み。
あくまでも、私の場合だけれど。
夫が自分でそうなる方向付けをしているのに、実際にそうなって私が不満を言うと、そうなった原因は私にあるかのように高圧的に言い返す。キレる。
そして、いつも自分は悪くない風情でいる。
それで私は、夫に怒りながらも、こんなことで怒る私が心が狭いのかと自分を責める。
それの繰り返しだった。
先に怒った方が負け。怒った方が悪い。怒るのは心の狭いこと。悪いこと。
私の感情を袋小路に追い込み、その先の発散が出来ない状況を作る。
そりゃ煮詰まって、オーバーヒートも起こすわ。
怒りが出るのは、そこに矛盾があったから。
夫のあざとさを感じ取っていたから。
頭で分からなくても、私の感覚で感じ取っていた。
私に原因はなかった。自己嫌悪に陥る必要もなかった。
私のこれまでの怒りは正当なものだった。
私は怒って当然だったのだ。