けれども、その関係者も本当のことを話してくれる保証はない。
嘘を吐くかも知れない。
するとまた、その人の証言が本当かどうか調べる必要が出てくる。
延々とキリがない。
決定的証拠でもない限り、それだけしても、結局本当のことは分からない可能性が高い。
多分、本当だろう。嘘だろうの世界。
そして、それ以上に掛かるたくさんの時間と労力。
一つのことについての真偽をいちいち気にしながら生きていたら、その真偽を暴く為だけの人生になってしまう。
疑心暗鬼で終わる一生。
そんな人生が幸せだろうか。
すべてを知りたいという思いは欲。
幸せな人生を生きたいと思うならば、私たちはその思いを手放さなければいけない。