わたしの詩(懺悔) | ゆるりのブログ

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私個人の思うこと、感じることなどを徒然に綴っています。

私の言葉がキツく当たる方はご遠慮下さい。

薄暗い路地裏の片隅に、一人の少女が蹲っている。

来る日も来る日も少女は蹲ったまま。

少女は人間に絶望していた。

そして、自分もまたその絶望すべき対象の人間であることに絶望していた。


いつもにこにこ愛想がよかったおばさんに母親は殺された。

家族である筈の祖母に母親は追い詰められた。

そして、少女もまた追い詰めた一人…。


その日から、少女の心は闇に閉ざされた。


晴れの日も雨の日も雪の日も。

来る日も来る日も少女は蹲ったまま。

行き交う人々を遠目に、少女は蹲る。


ある日、一人の女の人が目の前に立った。

そして、少女にそっと手を差し伸ばす。


心配しないで。

私は貴方の苦しみも辛さも悲しみもちゃんと分かっているわ。

優しく瞳で訴えかける。


さあ手を取って。

明日に向かって歩きましょう。


恐る恐る手を差し伸ばす少女。

その手の感触を確かめる。

取ったその手はとても温かかった。