あいつのせいで自分がこんな目に遭っている。
ああいう態度は許されるはずがない。
注意して自分の正しいと思うように変えてやろう。
変えてやりたい。
変えてあげたい。
~相手は変えられない。変えられるのは自分だけ。~
というのは、スピリチュアルでよく言われる言葉。
そして、思い通りにならないことをすべて周りのせいにしている人にはなかなか納得できない言葉だ。
何で?おかしいのは相手の方だよ。それを注意して教えてあげるのが親切じゃない。なのに、何で私の方が変わらないといけないの?!
と。
私は今もその思考…。笑
でも、最近になってようやく、なんとな~くではあるけれど、その意味が体感としてわかってきた。
こう変わった方が相手の為になるのに…という、それが善意の気持ち(と思い込んでいる)からだったとしても、それは単なる押し付けでしかないということ。
それは、相手を自分の思い通りにしたい、コントロールしたいという欲(エゴ)だ。
そして、その相手を変えたいという思いは、そのまま自分を変えたいという思いとイコールになる。
自分のことが好きで、自分に自信があって、自分に満足している人は、相手を変えたいなんて思わない。
自分のことをちゃんと認められている人は、相手のこともちゃんと認められる。
逆に言うと、自分を変えたい、変えた方がいいと思っているから相手を変えたいと思う。
変えたいと思う人間が目の前に現れるのだ。
自分が他人に対して思うことは、そのまま自分に対して思っていること。それが、認められなくても、自覚できていなくても。
あいつが嫌い。=自分が嫌い。
目の前から消えて欲しい。=自分が消えて欲しい。消えてしまいたい。
不幸になればいい。=自分が不幸だ。不幸になればいい。
相手に対しての評価は、そのまま自分に対する自己評価。
反対に、目の前にとても親切で優しい人が現れたとしたら、それはそのまま自分の親切で優しい部分が投影されたものだ。
周りが優しくて居心地良く感じるほどに、それはそのまま自分が優しくて居心地の良い人間になっていっている(戻っていっている)ということになる。