北風が吹き秋は更に深まりました。
尾根道の風の音も、
先月まではザワザワと聞こえていたけれど、
今日は荒々しくゴウゴウと吹いて
季節の変わり目を告げています。
産卵を終えた上臈蜘蛛(じょうろうグモ)は
何処かヘ旅立ったらしく、
空き家が目立つ様になりました。
住人の居ない棲家は枯れ葉だらけで、
すぐに荒れてしまいます。
卵で冬を越した幼虫は、
5月に孵化してバルーニングで
森全体ヘ飛んで行きます。
そして天然殺虫剤として害虫を駆除、
大量発生を抑止してくれます。
自然のサイクルに合わせて生き、
与えられた使命を忠実に果たしている、
上臈蜘蛛が愛おしく感じられます。