こんにちはkirariです
今日は仕事中のことを話します
この間、ご高齢の患者さんに
簡易的な認知機能の検査をしました
その方は
薬の管理が難しくなってきてて
28日処方したのに
1週間後に、薬がないよ!って
来院したことが
3回くらい立て続けにありました
それ以降はご家族同伴で
来院するようになった経緯のある方です
だから心のどこかで私は
認知機能検査の点数低いハズと予想
年相応の物忘れがあるし
90歳を超えるご高齢だし
薬の管理困難な程の記憶障害あるし
どうだろうかと思いながら検査しました
結論からいうと
ここぞって時の能力は半端ない
想像の斜め上をいく
です
人生の大先輩を
みくびったらいかんなと反省しました
検査項目は
・今日の日時や自分の年齢
・3、4つの数字を聞いてそれを逆から言う
(581→185、7352→2537みたいに)
・3つ単語を覚えて時間を置いて再度3つを思い出して言う(その間ほかの質問に答えてもらいます)
・野菜を思い浮かぶだけ言う
など
見事に私の予想を裏切ってくれました
![びっくり](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/014.png)
逆さから数字言うのはスラスラどころか
私は出来るか不安
お話し聞くと
若い頃は公務員で働いてらっしゃったよう
だからなのか?
人の前に出る時は緊張感があって
しっかりスイッチが入るんでしょうね
よく、
調査員来た時だけピシッとして
実際の生活と判定に誤差が生じるみたいな
うちの祖母も認知症だけど、
介護調査や父に物申す時は
えっ?別人やん
くらいの勢いで変わります
しっかりさんな雰囲気を醸し出します
そしてこの方の何がすごいかって、
まず90歳を超えてるけど
杖をほとんど使わず歩いてる
背筋ピンと伸びている
1人で受診しに来てた時も
上はボタンシャツに
下はスラックスみたいなやつで
すごくビシッとしてる
紳士なおじいちゃんって感じだったし
検査項目の最後、
野菜の名前を知ってるだけいうって
一見めっちゃ簡単やんって思うけど
躓く方は多々いる
人参、じゃがいも、白菜、トマト、胡瓜、ナス
里芋、キャベツ、レタス、オクラ、スナップエンドウ、小松菜、ほうれん草…
とかってスムーズに出てこない!
若者には意外でもご高齢者あるある
ところが、この方は
大根、白菜、トマト(…からの〜)
セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハ〇ベラ、ホ〇〇ノザ
スズナもかな、春の七草は他は〜って
えーー
なにそれ?めっちゃ早いし
知らん名前だしてくるやん
〇は私が聞き取れない&知らずに書けなかったところ
春の七草って言ってくれんかったら
セリ、ナズナ、スズナ以外は
本気で何言ってるのか分からないやつやった
検査した日は春分の日の前日
季節感つかんでらっしゃるし
記憶力もよかった
よくよく聞くと
若い頃は警察官として職務を全うされたと
なんとなくこの検査結果に納得
普段の生活では
ちょっと忘れたり出来ないことが増えて
家族からの家での情報だと
失禁したり
掃除ができてなくて部屋が散らかってたり
1日動かずにずーっと座ってたり
そうやって活動量が減ってるのが
明らかなことを聞いてたんだけど、
この検査は30点満点の28点くらい
すごい高得点だった
この方に完敗の乾杯だなー
人前に出る時は若かりし頃の
立ち振る舞いが染み付いてて
服装や座り姿勢をはじめ
質問に対する的確な返答や
記憶力の瞬発力?さすがとしかいえない
何かのスイッチが入るんだろうな
素敵な一面を見せてもらって
ホクホクした気持ちになるとともに
私も年とっても
人前に出る時には
しっかりしてたいと思いました
春の七草覚えようと誓いました 笑
(画像はお借りしました)
最後まで
お読みいただきありがとうございました