女子会登山 越敷岳1065m | ナイルの庭

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子供が巣立ち、空の巣症候群状態を経て
やりたいことリストを作り
少しずつ人生第2部が動き出しました。

シノノメソウという花を見に

 

祖母山系の山、越敷岳(1065m)へ行ってきた

 

祖母山の神原登山口に近いこの辺りは

 

越敷岳~長尾山~緩木山などをぐるっと縦走もできる

 

 

 

緩木神社の🅟に着くと、車一台もなく

 

満車で路駐との情報だったのに拍子抜け

 

ハイカー達の花センサーからすると、多分終わっていると予想

 

 

女性3人で林道を歩き始めると

 

すぐに取りつきを見過ごしていたことに気が付く

 

複数人だと安心感からか、地図をあまり確認しない

 

どうしても会話中心になってしまう

 

 

引き返す無駄な林道を、文句を言いながら降りると

 

わかりにくい取りつきがあった

 

祖母山系はくじゅうなどと違いさほど観光化しておらず

 

自然そのままの荒々しい登山路が特徴である

 

 

仙人枕に横たわるMちゃん

 

祖母山には仙人がいたらしい

 

昔、明神様の化身である大蛇も住んでいた

 

健男霜凝日子神社上宮(祖母山山頂)、穴森神社は中宮、下宮(山腹にある)と

 

三社一宮で構成されiているのはあまり知られていないと思う

 

山自体が神体である三輪山と同じく、神婚伝説が残っている

 

下山後に案内する予定だ

 

 

 

 

いたるところに岩、岩 そして岩清水が滴る

 

修験が籠って鍛錬した御聖洞や明神の滝もあった

 

 

この日は蒸し暑く、体力を奪われた

 

早々と小休憩に”天草のイワシ蒲鉾”を配って食べる

 

滝汗の体にイワシの美味しさが染み渡る

 

 

 

しばし急登を登ると、そのあとに眺望があった

 

 

荒々しいむき出しの岩壁が現れ

 

「これは写真では伝わらないね」と

 

感嘆の声をあげて、しばし見惚れる  

 

 

下調べで把握していたが、このガレキの急登が一番きつかった

 

整備されたコースを好む私としては超苦手なのだ

 

 

 

分岐がちょこちょこあり、挟み岩や展望所に寄る

 

 

必ずといっていいくらい、巨石群などにもある

 

なぜか人が一人入れる狭さの”はさみ岩”

 

胎内くぐりか、はたまた夏至線の方向なのか

 

熊本の押し戸岩群と同じように、はるか昔に海洋民族のラピュタが

 

岩清水や湧水を求めて、この山域にも来たのか?

 

 

 

ザックをからったまま無理やり通る

 

女3人だとこんな場所も小学生のようにキャッキャする

 

 

 

 

 

精霊がいそうな苔むした大木に、再生という生命の神秘を見る

 

長老クラスの穏やかな表情が伝わってきた

 

すべては生きている

 

 

 

終わっていたシノノメソウ

 

 

シコクママコナ

 

 

私以外のお二人は登山歴何十年のベテランさん

 

それでも山頂への取りつきに迷う

 

左のほうに巻き道があった

 

 

 

越敷岳登頂 

昼からお天気の不安定予報に、そそくさと下山開始

 

 

そして下山するも、この写真の場所がすでに違う登山口への道だった

 

登りにはさみ岩の方向から進んだので、下山時は本線を降りようとして

 

どうも縦走方面の長尾山のほうへ下っていたようだ

 

 

気持ちの良い大き目の道を、だいぶ降りてからMちゃんが「道が違う」と言った

 

頭の中は下山後に”荻の里”で食べるチャンポンでいっぱいだった

 

そこから登り返しを泣き泣き登る

 

「どこまで登り返すとーー?もう足が上がらん~」

 

これ一人だったらプチパニックになってただろうなと思う

 

足は登りの急登でかなり疲労していて

 

山は少し暗くなってきている

 

こうやって遭難するんだな

 

いつもは必ずお弁当などいろいろ持参するが、

 

今回は「いらんと思う、スナック程度にしよう」との話で

 

あられとかしかないし、水ももう無くなってきた

 

 

なかば焦りながら、本線を探す

 

すると下山時ではわかりにくい小さな分岐点があった

 

標識なし

 

「これ、普通に広いこっちの道を進んじゃうよね」

 

 

複数人は注意力が散漫になる

 

おしゃべりがオオイ!

 

 

そんなこんなで予定をオーバーして下山

 

この山1000mくらいなのだが、侮るべからずで

 

予習したレポにも大のおじさんが撤退や、急登と暑さで引き返したとか

 

フォロワさんも同じ場所で道間違えとかといった情報を見た

 

この山域特有のわかりにくさがあるようだ

 

花の時期や冬しか人気がないのかもしれない

 

🅟の車が見えた時の嬉しさといったらなかった

 

 

車に置いていた予備のDAKARAを飲んだら

次へ向かおう

 

 

 

 

 

再訪問の穴森神社へご案内

 

洞窟の中にあるお賽銭箱の周りにある石を持ち帰ると

 

子授けや出会いのご利益があるらしい

 

念願成就の後にはお礼参りと石の返品をする

 

拝殿の返品済みBOXには沢山の石が返されていた

 

40歳独身のMちゃんは、石を慎重に選び三角形の大き目を取った

 

60歳独身Mさんは「いまから子が出来たらビックリだから私はいいわ」

 

 

洞窟の奥はずっと続いているらしく

 

大明神の化身である大蛇が毎夜この洞窟を進んで

 

美しい姫の元へ通ったとされる

 

進んだ先は宇田姫神社のご神体でもある穴窟に繋がっている

 

三輪山にも同じ内容の神婚伝説が残っている

 

 

姫はほどなくして緒方惟基を産んだ

 

そしてその五代あとに岡城や宇佐神宮を作った

 

”恐ろしきものの末裔 緒方三郎惟栄物語”で有名な緒方三郎が生まれる

 

「文治元年(西暦1185)頃、

 

 九州最強の武士団と謳われた豊後武士団を率いる武将が居た、

  

 名を緒方三郎惟栄と言う。」

 

 

敗れた平家の義経についていたからか、勝者の表の歴史には出てこないが

 

竹田が誇る最強の大神一族である

 

 

 

この家系図にある地名からとった苗字の祖という中に

 

夫の苗字のルーツを見つけた

 

 

昔話や伝説は作られた話ではなく

 

ノンフィクションではないかと最近思う

 

昔まだこの神社が池だったころ、何かと暴れる水害を起こしたそうな

 

娘が荒々しい気性で辰年生まれというのも(手が付けられない💧)

 

この流れをくむからでは?と勝手に納得している

 

まぁエンターテインメントとしてそう思うと進化論はどう考えてもおかしい

 

話が長くなるから置いといて

 

 

次に世界一という丸福さんに寄り、唐揚げをつまみ食いして

 

夕ご飯用にも200g購入する

 

 

素材の良さが浮き彫りになる味付けにほっぺが落ちそうだった

 

この後は荻の里の温泉にゆっくりと浸かり

 

みんなが楽しみにしていたチャンポンを頂く

 

 

これが今日のメインといってもいいだろう

 

登山後の温泉と美味しいもの

 

生きてて良かったと心から思う瞬間だ

 

 

なんとサラダバーが勝手についてきて

 

トマトが名産という地域らしく、最近高くて買えなかったトマトを

 

お腹いっぱいお代わりした

 

もちろん、チャンポンは絶品だった! 近いなら通いたい

 

 

 

 

こんな山奥にオアシスがあって、とても助かった

 

祖母山神原登山口が近く、アスファルトオンリーでアクセスできるし

 

またいつかこちら側から祖母山にも登りたいと思う

 

 

すっかりと暗くなり、高森経由で山道を運転するのが怖かった

 

やはり山は早出、早戻りにかぎる

 

またどこか行こうねと解散して女子会はお開きとなった

 

楽しかった!