小さい頃から
怖いお話が大好きでした。

小学生の頃
本屋が大好きで
母の買い物へ着いていくと
必ず本屋に立ち寄ります。
そこでまっすぐ向かう棚は
怖い話や異端の話
不思議な物語ばかり集めたコーナー。

特にお気に入りは
ラフカディオ・ハーン。
グリム童話も好きでした。
二年生の時だったか?
父の蔵書の中に
芥川龍之介の本があり
難しい漢字の読み方を教えて貰いながら
一冊読み切りました。
きっと内容は半分も
分からなかったのでは?
ただおどろおどろしかったり
何となく怖かったり
悲しかったり
そんな感情はその中から
読み取ったのかもしれません。
ちょっと摩訶不思議な
文章を書くのが好きなのは
その頃からの習い性?




怪談の本屋はそのころの愛読書。

やはり二年生か三年生。

子供向けのハード本が

本屋に並んだことがあった大昔。


その本が欲しくて欲しくて

初めて涙を浮かべて買って欲しいと

母にダダを捏ねました。


さすがに母はそんなものを欲しがる

娘を理解出来ず異端児扱い。

「パパがお給料貰ったらね、

そしたら買ってあげる」と

口から出任せを言いました。


勿論、毎回買って欲しいな〜と

本に関して言っても

それで誤魔化され、いつの間にか

忘れてしまう娘。

今回もそうだと思ったようです。


しかし娘は忘れませんでした。

父の給料日がいつなのか?

父に尋ね

それをしっかり覚えていました。

そして翌日

母を急かして買い物へ。

いつも行く本屋のおじさんは

私の顔を覚えていて

「嬢ちゃん、今日は何が

欲しいのかな?」と

笑顔で尋ねました。


「これ!」

指さした私の顔は

きっとその本の表紙のような

不思議な笑みを浮かべていたに

違いありません🤣


※実際に買った本は

これではありませんが。

何代目かの本

忘れていたものが

引越しで出てきて

ふと思い出した事です。



本日もお立ち寄り

ありがとうございます