旅立ちのとき | 毎日がキラピカ

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育児育児で自分の時間は激減。それでも「自分が一番大事」という姿勢は崩さず、趣味の吹奏楽だけは意地で続ける。そんな私が気まぐれな頻度で書きます。

夏休みのあきらの楽しみの一つは、「一人旅」です。

2年前にも書きましたが、お父さんの実家へ一人で電車に乗って行きます。

とはいえ駅のホームまで私が送り、行き先を確認して電車に乗せ、終点まで乗って行けば改札の向こうにばぁちゃんが迎えに来てくれているという一人旅ではありますが。

でも特に初めての時(2年前)は彼にとってもドキドキの一人旅だったことと思いますし、送り出す私にとってはドキドキもありますが、彼の自立が誇らしいような寂しいようなそんな気分も味わいました。

(去年は2度目ということもあり、楽勝で電車に乗って行きました。)


そして今年は遂に、ひかるも旅デビューとなりました。


2か月ほど前に、ばぁちゃんから「サーカスが来るからチケットをとってあげる」と連絡がありまして、今年の一人旅はサーカスの日程に合わせて泊まりに行くことに決めました。

そしてひかるもサーカスを観たいと言うので、ひかるも兄ちゃんと一緒に電車に乗って、兄ちゃんと二人でおとまりをすることになりました。しかも今年は2泊です。


甘えたのひかるは、「やっぱり行かない」と言い出すんじゃないか…?と心の底では心配していましたが、1週間前くらいからキャリーバッグに旅行の荷物を詰めては出し、出しては詰め…まだかまだかと当日を楽しみにしていました。

あきらも、毎日キャリーバッグを開けたり閉めたり。荷物を詰めたり出したり。

兄弟同じ事を繰り返していました。


そして迎えた当日。(7月31日)



毎日がキラピカ-二人旅


荷物と期待がパンパンに詰まったキャリーケースをゴロゴロ…とひいてバス停へ向かいます。


駅に着き、私も入場券を買ってホームに上がります。

始発駅から終点までの電車の旅ですので、「終点まで絶対に降りたらだめ」ということさえ徹底させれば、行方不明になることだけはありません。

あきらには、「電車の中でひかるが泣きだして『帰りたい』とか『降りたい』とか言っても、絶対終点までは降りたらアカンで!何とかひかるを慰めてとにかく終点までは連れて行って」と何度も念を押しました。あきらにとってはプレッシャーな一言だとは思いましたが、頼れるのはあきらしかいません。あきらは3度目なのでよくわかってはいましたが、自分一人ではなく弟(しかも初登場しかも甘えたですぐに泣く弟)もつれて行かねばならないという思いはヒシヒシと感じてはいた様子でした。


ひかるにも一応念を押そうと思い、発車までの時間は車内で子供達に話しかけていました。

するとひかるが泣きだすではありませんか。

「お母さん早くあっち行って!」と言いながら、わぁー!と泣いています。


もしや…。

やっぱり私との別れが悲しくなって、行くのが嫌になったのだろうか…

やめるなら今しかないんだけど…。


…とか思っていたら、どうも違うようです。

電車がもう発車すると思ったひかるは、私が乗ったままなことに慌てて、「お母さん早く降りないとドアが閉まってしまう!!」とちょっとパニックになっていたようです。

ひかるがギャーと泣いているので私は速やかに電車から降りて、ホームから手を振っていると、間もなく発車の時刻になりました。

ひかるはケロっとして、もちろんあきらもケロっと、手を振りながら電車はホームを出て行きました。


ふぅ。

これで大丈夫。


二人の事が誇らしく思えましたし、やっぱりちょっと寂しい気分にもなりました。




そして1時間くらいたってから、ばあちゃんに電話をしてみました。

無事に、上機嫌で到着した、ということでした。

めでたしめでたし。





そしてもう明日には彼らを迎えに行かないといけないのですが(早っ!)


やっぱり彼らのいない家の中は平和でした。

静かで、平和でした。

私は自分だけの時間を過ごしました。

お父さんと二人で外食したりしました。


でも、やっぱり、何か物足りないのです。

お父さんと買い物に行っても、ついつい二人へのお土産を買ってしまいます。


いたらいたで喧嘩ばっかりしてるしやかましいし言う事聞かないし同じ事を何度も言わせるし…私は怒ってばかりイライラしてばっかりの毎日を過ごしていますが、いなけりゃいないでこんなに物足りないんだな…と改めて実感した次第です。



明日は帰ってくる子供達に、二人旅の話やサーカスの話をたくさん聞きたいと思います。

我が家に私の怒鳴り声が戻ってくるまであと12時間…。