前世からの因縁にケリをつけたかもしれない日 /前編 | 毎日がキラピカ

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育児育児で自分の時間は激減。それでも「自分が一番大事」という姿勢は崩さず、趣味の吹奏楽だけは意地で続ける。そんな私が気まぐれな頻度で書きます。

私が大の毛虫嫌いであることは既に述べたとおりです。

前世で、私と毛虫との間に何らかのイザコザがあったのではないか…というくらいに嫌いです。

否、嫌いなのではなく苦手です。←私の方が弱い立ち位置


ですが今日の私は違います。

このブログ一押しの「前世からの因縁/毛虫とのイザコザ」シリーズ?

もしかすると今日が最終回かもしれません。


そう。

私はやりました。

遂に私はやりました!


今日私は、

前世からの因縁の相手に完全勝利した

かもしれないのです。

最終回(かもしれない)を記念して、超長編でお送り致します。



振り返れば昨年夏…

毛虫との戦いを描いた「大漁です(2007年8月22日)」

そして今年の夏…

毛虫にかすってもいないのに、飛んでいた毒毛にやられたという不幸な出来事を描いた「前世からの因縁(7月27日)」

さらにはその後の腫れ具合と、そのことによって受けた心の傷を描いた「毛虫が憎い(7月28日)」


など、このブログ上でも毛虫とのバトルを報告してきました。

いや、バトルではなく毛虫にまるで相手にされておらず、一方的に敗北を喫していたわけですが。


ここで我が家の庭木をちょっとご説明します。写真がないので想像して下さい。

リビングから庭を眺めて左から順に

 1.金木犀

 2.ハナミズキ

 3.なんかよくわからん木

 4.山茶花

 5.モミジ

 6.椿

このうちの、「4.山茶花」と「6.椿」この2本にチャドクガの毛虫がつきます。

チャドクガはどうやら私が刺されたヤツで、直接触れなくても、風に飛んでいる毒毛に触れて刺されるそうです。刺されたときの痛みはまるで感じませんでしたが、その後の強い痒みと腫れが酷かったです。腫れて熱も持ちました。ちょっと掻くと一瞬で範囲が広がるんですよ!恐ろしかったです。

そして、「5.モミジ」には世にも恐ろしいイラガの毛虫がつきます。

私は刺された事がありませんが、激しい痛みに襲われるそうです。毛は飛ばさないタイプで、蛍光黄緑色をした不気味なヤツです。そしてこのモミジの幹には昨年スズメバチが巣を作って住んでいました。それにこの木、毎年全然美しく紅葉しません。枯れて舞い落ちるだけです。落ち葉の掃除をするのも面倒です。私から言わせれば「百害あって一利なし」。

余談ですが、「1.金木犀」は私の酷い剪定のせいで花がちょっとしか咲きませんし、「3.なんかよくわからん木」には、なぜか今年初めて花が咲き、そのせいで数種類のハチが大量に飛来したという恐ろしい木です。

トラブルを抱えまくる我が家の庭。

なぜ庭のある家に住んでしまったのだろう…こんなに虫が嫌いで園芸にもまるで興味がないうえにものぐさなのに…(しかもお父さんは全然自主的に動いてくれないし)…これは年中思っていることです。



さて。話を毛虫とのバトルに戻します。

今年の7月、毛虫に刺された(厳密には飛んでいた毒毛にやられた)7月27日から数日しか経っていない、ある大雨の日にさかのぼります。

腫れあがった腕をどうすることもできず、毛虫への憎悪ばかりを募らせていた数日間…

我が家の庭木に毛虫がつくことはわかっていたのに、見つけるたびに殺虫剤で倒すことしかしてこなかった自分…。前から思ってはいたけど実行せずにいた「いっそのこと庭の木を切り倒してしまえ作戦」を、もっと早く遂行すべきだったのではないだろうか。

今回は刺されたのが私だからよかったようなものの、これが子供たちだったらと思うとぞっとする。

庭のことを相談しても、私が毛虫に刺されても、腫れあがった腕や足を見てイヤなものを見たとばかりに顔をしかめるだけで、何の手段も講じようとしてくれないお父さんにはほとほと愛想が尽きた。


そう。

頼れるのは自分だけ…



窓から大雨の庭を眺めつつ、色々回想していた私の中で、

何かが弾けました。



外は大雨。

雷鳴とどろく荒天。

木を切るなら今しかない!

(大雨なら毛虫の毛が飛ばないと思ったから)



私はおもむろにレインコートを着て、安全のためゴム手袋まで着用して庭へ。

手にはノコギリ。

もうその時点で怪しさ120%のいでたちです。


そして切り始めました。

手始めに、最も憎い「6.椿」からいってみましょう。


ギコギコギコギコ…とノコギリの音。

ゴロゴロゴロゴロ…とカミナリの音。

素敵なハーモニー。

でも私の目は多分狂気に満ちていたことと思います。

あの時の私は尋常な精神状態じゃなかったと思います多分。

非常に興奮しているのに、一方で妙に冷静で、神経が冴え渡っていた、とでも表現しておきます。

大雨・雷の中、カッパとゴム手袋姿で淡々と木を切っているのに、目はギラギラしているし多分鼻息も荒い

どこからどうみても尋常じゃないでしょう。

でも、あの時の私はもう「この木を切らなくては私に平安のときは訪れない」くらいの心理状態でしたので、傍からみて自分が怪しく映っていることなどどうでもよかったのです。


ほどなく椿の木とのバトルは終了。勝利しました。

もはや毛虫とのバトルなのか木とのバトルなのかわかりません。


雨も酷いが雷がますます酷くなってきています。

もしやこのノコギリに落雷して感電…なんてことはないだろうか、と自分の命が心配になり、作業を続けるか今日は終了にするかと一瞬逡巡しました。

でもこの好機、いや、自分の中での「なんとしても勝利してみせる」という感情の高まりを逃してしまってはならない!と自分を奮い立たせ、「4.山茶花」も切り倒すことにしました。


ギコギコギコギコ…とノコギリの音。

ゴロゴロゴロゴロ…とカミナリの音。

素敵なハーモニー。

狂気に満ちた私の目…。

ふと振り返ると、家の中から息子達が「おかあさん…なんか怖い」と言いたげな表情で私を見ています。

しかしそんなことはおかまいなしに切り続けます。

ほどなくして山茶花とのバトルも終了。勝利しました。



この勢いで、イラガのつく「5.モミジ」ともバトルを展開すべきか…と思ったものの、イラガは恐ろしいがこちらがなにもしなければ毛は飛んでこないのだから、これはまた対策を練ろうと思い、ノコギリに落雷して感電する前に撤収しました。



私は勝利した!!

庭木との…否、毛虫との因縁にケリをつけた!



思いきや、これはまだほんの一部。

これは私の狂気を引き出すプレリュードに他ならなかったのです…。



後編に続く!