長男あきら。
ご飯を食べるのが遅いです。
それはもう、嫌になるほど遅いです。
放っておくと平気で1時間はかかります。
スナックパンを2本食べるのに30分かかることなどザラ。
パンならまだましです。
何が遅いって、お米です。
お米が口に入ると、途端に噛むのが止まるのです。
口の中の物をちゅーちゅー吸うのです。
なんで止まるんでしょうか。とにかく謎です。
そんなわけで、ご飯の時間は叱ってばかりです。
私は、一口食べちゃ怒鳴り、また一口食べちゃ怒鳴り。
怒鳴ってばかりで、いつも何を食べたのかよく覚えてません。
長男も、叱られてばかりでちっとも美味しくなかろうと思うのですが
叱られても叱られても日々同じことの繰り返しです。
食事の時間は憂鬱です。
叱ってダメなら誉めてみよう。
叱ってダメならおだててみよう。
彼が少しでもたくさんほおばったりしたら
「すごい!頑張って食べてるな!」と大袈裟に誉めます。
少しでも積極的に噛んでたりしたら
「すごい!頑張って噛んでるな!」と当たり前の事を大袈裟に誉めます。
そして今日。
いつものメンバー(私と息子達)に加え、食卓にはお父さんも居ます。
お父さん。
はっきり言いまして口うるさいです。
私もたいがいですが、お父さんの方が口うるさいです。
私からしてみれば、
「普段一緒にご飯を食べられない分、休みの日くらい
ちょっとでも積極的に息子との会話を楽しめよ!」
などと思うのですが、口を開けば小言ばかりです。
まったくうるさいことこの上ない。
そんな今日の食卓。
事件は起こりました。
なんと、長男あきらがすごいスピードでガツガツと食べている!
一体彼に何が?!
いつも先におかずがなくなるのに今日は積極的に米も食べている!
しかも「ちょっと多いかな」と思いつつもつけたおかずを
ものともせず食べている!すごい!これはすごい!
これを誉めずして何を誉めようか!
大袈裟に誉めて、一気に食べ終わらせてしまえ!
一位で食べ終わることの楽しさ(?)を味あわせてやれば
明日からも調子に乗って早く食べるかもしれない!
「すごい!」
「頑張ってる!」
「よく噛んでる!」
「このまま食べ終わったら一番や!」
「うぉぉ~!」
など、思いつく限りのありとあらゆる誉め言葉?を連発し
彼の気を良くさせて次々と箸が進む様子を確認。
そして勿論、彼が一位を目指して食べているため、
自分が彼の食事スピードを追い越す事のないように
気をつけながら食べます。
次男に食べさせているご飯も、かなり遅めで口に運びます。
あきらには
「見てみ、お父さんもお母さんもひかるもまだまだご飯残ってるで!
このまま行けばやっぱりあっくんが一番やわ!」と
残っている食事の量を見せつけつつ激励します。
そしてあきらの食事が残すところあと数口となったその時・・・。
ふとお父さんのお皿を見たら。
・・・・・・・・・・・・・・。
全部食べ終わってるやないかぃ!!!
空気読めよこのオッサン!!!
誰が先に食べ終われ言うた?!
今までのコトの成り行き見てたやろ?!
考えたらわかるやろ?
ていうか考えんでもわかるやろ?
アンタが先に食べてどないすんねんこのアンポンチンが!!!
もうため息でるわ・・・。
アンタとはやっとられんわ。
慌てて私の残ってるおかずの皿とすりかえたわ。
幸い息子には気づかれてない。
無事息子が一位を獲得。
よかったよかった。
・・・・・・・・・。
いっこもよくないわい!
このアンポンチンが!!!