３５年も前の
今の役には立たないインド放浪記
１９歳から放浪旅を始めて、北海道、沖縄、アメリカ
ペルーと、ひとりで現地に何ヵ月も滞在する旅の
仕方をしてきた私。
相方とふたりで 無期限でインド へ旅に出た！！
憧れのラダックまで、はるばる陸路でやって来て
なんと
急性肝炎
で、瀕死なわたくし、、、
そもそも、肝炎には、これといった特効薬はなく
とにかく肝炎菌がカラダから抜けるまで、おとなしく
ひたすらおとなしく
していなければ
ならない
通常生活に戻るまで、2ヶ月くらいはかかるとのこと。
怖いのは、劇症肝炎に移行することで、無理して
トレッキングに出て劇症肝炎になり、命を落とすこと
も珍しくないそうな。
相方は、友人を劇症肝炎で亡くしていて、その怖さを
知っていた。
とにかく動けないが、ここでは何の対処も出来ず
ただただ
硬いベッドで
寝てるのみ
そんなある晩
衰弱著しい私は
極度の呼吸困難
に陥った。
呼吸が出来ずにすごく苦しくて焦っていると
いきなり
からだがフワリと
宙に浮ぶ
見ると、全身の毛穴という毛穴から、水蒸気のような
ものが吹き出て、立ち昇っている。
不思議なことに、まったく重力を感じなくて
カラダが
羽毛のように軽い
さっきまでの呼吸できない苦しみも、すっかり
消えている。
そうしたら
つぎの瞬間
とてつもない
至福感
が、全身を包んだ！！
すべての重力から解き放たれたような開放感。
カラダの感覚は、すでになく
意識のみ
そして、すべてが満たされた圧倒的な気持ち良さ。
これぞエクスタシー
の極み！！
あ～～～何とも形容しがたい。
じっさい、後にも先にも
経験したことがない
不思議な感覚
であった。
しか～し、、、
これってもしかすると
死んじゃうって
ことなんじゃ！？
まさに
脳内モルヒネ
が、出まくってる世界なのかもーー！？
人間には
自然緩和力
という、本来安らかに死んでいける力が備わっている
と、提唱する医師がいる。
医療が過度に介入せずに、人間が飢餓状態で死んで
行く場合、呼吸困難で酸欠状態の時は
エンドルフィン
という
脳内モルヒネ
が出て、気持ちの良い状態になっている。
なので、自然に放っておけば
夢うつつの状態で
気持ち良く
この世からあの世へ
と、移って行く。
人間は本来このような力を持っていて
「自然な最期」は、決して苦しいものではない！！
と考えられているそうな。
う～～む
まさしく、何の医療行為も施されず
標高３５００ｍで
完全放置プレイの私
動物のように自然死しても、おかしくはない
状態だったのかも
もちろん、体験してるその時は、思考はまったく
働いてないが、後から振り返るとやはり死に
近いところにいたのかな～
心肺停止してないだろうから、臨死体験とはまた
違うのだろうけれど。
＊画像はネットからお借りしたイメージです
で、、、
まだ、その時は、やって来なかった。
容態の異変に気づいたラダッキ少女のおかげで
大量の酸素吸入で、私は
再び意識を取り戻した
ああ～～～～～
ありがたや、ありがたや
緊急を聞いて駆けつけた医師から、ここでは
命の保障は
出来ない
ので、即刻、デリーに降りるように！と言われたが
もはや、自力で歩くことも出来なくなっていた。
ヒマラヤ山脈の異郷
憧れの地ラダック
は、一瞬、あの世への入り口をかいま見せて
くれただけで、儚き夢と化したのだった。
さてさて、、、
私より先に、肝炎にかかった相方は
どうなったかって！？
人間、食べてる
限りは死なない
という信念のもと、ひたすら野菜を食し、それこそ
動物のように
自力で治癒
したらしい
まことに、あっぱれであ～る
次回
ラダックをあとにするも、衰弱しきったわたし達は
いったいどこに向かうのか！？
何故か、病院には行かずに
旅は続行されますっ！！
お～い
マジでだいじょぶなのかーーー
※２０１４年に書いた記事をリニューアルしてお届けしています
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