「生きるも死ぬも、自分の意思でどうにかなるものではないけれど、いつどうなっても悔いる事がないように日々を送って行きたいものだな」と、人生の年輪を幾重にも重ねて来たかのようなことを思う火曜日の午後です。
あっ、今日は休みですよ。
ここのところはあっちにこっちにと出かけていたけれど、今日は大人しく過ごしております。近場の映画館で映画を観に行って来ただけ(←全然じっとしていない笑)
そして、家に帰ってきて瀕死だったヤモリを看取った後でございます。なので上のような哲学者的な事を考えている次第にございます。
昨日の夜、仕事から帰り、暫くしてからわんこを外に出そうとしたんです。窓を開けた瞬間にポタっと上から何かが落ちて来て、床を見たら仰向けになり痙攣しているヤモリ
が
恐らく、私が帰った時の開閉で挟まっていた様子で、胸の辺りに怪我をしていたんですよ。
爬虫類平気な私でも、流石にヒーーーッとなったのだけれど、ヤモリってしっぽが切れても生えて来るって言うし、もしかしたら外に出してあげれば意識もちゃんとして逃げて行くかもと出したのだけれど、今朝になってもそのまま。
でも、大きく胸を膨らませてゆっくりとだけれど息はしていたもので、食品トレーに上げて様子を見ていたんですよね。元気になったら出て行けるように、片側は浅くcutまでして。
爬虫類ダメな方は、閲覧注意
こんな感じ。
ちょっと元気になっているようにも見えたのだけれど、映画から帰ってきたら、トレーから出ようとしたようで半身が地面に落ちており、体には無数の蟻がたかっていた。
慌てて蟻を落として、外ではなく家の中に入れて様子を見ていたのだけれど、3度程大きく口を開けて息を吸い込み、「キュッ」と小さな一声を上げた後静かになり、呼吸しているような動きも停止。少しすると、瞳孔が開いたように完全に黒目になっていました。
夜になると窓に沢山の虫がたかっているから、そのご馳走目当てに来たのだと思うのだけれど、可哀想な事をしたなと。
辛そうな浅い呼吸に、息が止まった後の瞳孔とかを見ていたら、父の最期の時と重なりましてね。人もだけれど、生き物の一生って、やっぱり儚いものだなと思いながら、庭に埋めました。
今日はね、草笛光子さん主演の映画を観て来たんですよ。
大泉洋さん主演の【ディア・ファミリー】も観たいのだけれど、今日は僅差でこちらが勝ち。次の休みに「洋ちゃん」は観に行こうかと思っている
何を観たかと言いますと、
作家の佐藤愛子さんが書かれたエッセイ集『九十歳。何がめでたい』の実写版映画です。
草笛さんが演じるのが、この佐藤愛子さん。佐藤さんはなんと、昨年11月に100歳を迎えられたそう。
そして、佐藤さんを演じる草笛さんは、タイトルと同じく90歳なんだそうですよ
年齢を知ってそりゃもうびっくり
ウチの祖母が93歳で亡くなったのだけれど、80歳も後半になると杖無しでは歩けなかったし、晩年は車椅子を使っていたから、私が知る90歳ってそういうイメージだったんですよね。
だから、映画のポスターや予告で見る草笛さんはもっとお若いと思っていたの。なのに『卒寿』だと。
いやぁ、凄いですよね。颯爽と歩かれるし階段も問題なし。肌もキレイだし生き生きとされているんだもの。
作品内では物忘れも酷くなり、歯に衣着せぬ物言いで誰彼ともなく噛みつき、やっかみもなかなかなもののだけれど、90歳であれだけシャンとされていたら、まだまだ現役で色々なことをやりこなされるのだろうなと。
以前、『老後の資金がありません!』で姑役を演じられていた時にも、ヨガをされたりしていて凄いと思ったのだけれど、本当にお若い
私なんて、まだ40代でありながら、仕事中から腰痛や股関節痛が勃発。車のシートに腰を下ろすのも「どっこいしょ」って感じだし、1日仕事をしたら、完全に関節が固まってしまい腰もスリスリして歩くほどですよ。
立ち仕事だから仕方がないと言い聞かせているけれど、「人生100年時代」と言われる今、残りの54年をどう乗り超えるかと一抹の不安が過りましたよ
って、そんな私の腰痛ばぁ的な話は置いておいて
この映画は、断筆宣言をし、「死にたい」「長く生きるもんじゃない」とボヤキながら日々過ごしていた作家『佐藤愛子さん』が、仕事命の貴様!何様!俺様!な鬼編集者 吉川(唐沢寿明さん)の熱烈的アタックにより、再び筆を握り執筆活動を開始し、生きる意欲を取り戻すという・・・まぁ、そんな感じのお話です。
上にも書いた「老後の資金がありません!」の時に、大女優でありながらも「ここまでするのか」と思わず声に出してしまうほどの草笛さんのユーモア&チャーミングさを知り、今作も絶対に面白いに違いないと思いながら行ったんですよ。
結果、
劇場内のあちこちから何度も笑い声が上がるほど、面白かった~
草笛さんだけでなく、唐沢さんも面白い方でしょ。他にも沢山の方が出演されていて、誰もがコメディアン的要素を持っている方々。
草笛さん演じる佐藤愛子さんも大変ユーモアのある方の様でして、思わずそんな生き方が羨ましいと思っちゃいましたよ。
まっ、私もよくよく「この減らず口が」と父に叱られ、‟お互い様やしな。ってか人の事言えへんやろ
”と心の中で思いつつ、
「遺伝やな」なんてことを言って大喧嘩していたもので、意外とそんな要素と言うか素質はあるのかもしれないな笑
ウチの祖母も父も、「早く死にたい」「早く迎えに来て」をよく口にしていたから、誰もがそんな道を通るのかもななんてことを思っていたのだけれど、『生涯現役』と言える何かを見つけられたらきっとそんな思いを抱かずに居られるのかもなと映画を観て思いましたよ。
映画が終わり場内に照明が点くと、ほぼほぼ高齢の方ばかり。皆さん楽し気な生き生きとした表情で立ち上がり、足取り軽く出て行かれてた
きっと、自分の心の内を草笛さん演じる佐藤さんがズバッと言ってくれたことで、「年寄り」の気持ちが解消され、お先真っ暗だと思っていた見えない未来への希望が湧いてきたって所なんだろうなと。
真矢ミキさん演じる娘響子との関係、孫・桃子(藤間爽子さん)との関わりを見ていると、私も母との関わり方も考えなければななんてことも思いつつ・・・。
そうそう、劇中には美味しい物が沢山出てくるんですよ
観ながら「絶対にお取り寄せしよ」とも思いましたよ。それにしても、編集者さんも大変なお仕事ですよね。
‟私が作家さんだったら、何を手土産にお願いするかな?”と思っちゃいましたから。
知らないお菓子をいただくってのが、醍醐味って所なのかもしれないけれど。
知らないお菓子と言うと、映画とは関係ないのだけれど、先日夏休みの連休を取っていた同僚がこんな旅行土産をくれたんです
小分けのお菓子も職場にとお土産に買ってきてくれていたのだけれど、「〇〇〇さん(私)と〇〇さんに。もう2人が好きだから!」。めっちゃ嬉しくありません
惚れてまうやろって感じ。
開けてみたら、大きな栗の入った『むぎっこ栗の子』という銘菓。
おまけにこれですよこれ
『福山』名物と書いてあった
即効食べちゃった
美味しい物には目がありません
ってなところで、母が「まだ(銭湯)行かへんの」と言っているので、久々にやかん風呂ではなくちゃんとしたお風呂に行って来たいと思います。
ではでは