昨日から、口の中の同じところばかりをグキッと噛んでいて、溜息漏れ漏れの金曜日の午後です。
あっ、今日も休みなんですよ
めちゃくちゃお天気もいいもので、朝から「そうだ、神社 行こう」と思い立ち、娘ちゃんを送ったその足で出かけて帰って来たそんな休日です。
行きたいところは色々とあるのだけれど、どこも今日じゃないなって感じだったんですよね。こないだから京都の天橋立の近くにある眞井神社になんとなく行きたい気持ちが有ったのだけれど、それもしっくりとは来ず。
と思っていた所、「あっ、そこか」っていうのが降りてきたので、朝っぱらから行って来たんですよ。
そこがどこかと言いますと、
西宮にある『廣田神社』です
西宮といえば、福男とかえべっさんで有名な『西宮神社』が思い浮かぶと思いますが、この『廣田神社』も有名な場所。「アレのアレ」で時の人・・・と言いますか、時のチームとなった阪神タイガースが必勝繁栄祈願に訪れる神社なんですよ。(←今日知った笑)
以前から行きたいとは思いつつも、ズルズルと先延ばしにしていたんですよね。西宮にあるのは知っていたのだけれど、どこなのかが分からず「またいつか」としていたのだけれど、今朝調べてみたら途中までは知っているルート。
ほら阪神高速下みたいな交通量がめっちゃ多い国道〇号線とか4車線とかあるところってあまり走りたくないじゃない
と思っていたら、全然そんな場所ではなくて「ならば」と向かった訳でございます。
西宮だけれど、閑静な住宅街と言う言葉が合いそうなそんな静かな場所にご鎮座されてましたよ。
神社の方がこんなmapも作成しておいてくれてました。ありがたいですよね。
駐車場の真ん前に社号碑と鳥居があり、それをくぐるとこの『注連柱』(しめばしら)が。しめ縄に紙垂が点いてあるタイプはよく目にするけれど、始めた見た注連柱に気持ちがキリっと引き締まる気がしましたよ。
本当に街の中にある神社。
だけど、とてもとても静かで穏やかな空気が流れているんですよね
神社の周りが神木に囲われていることもあり、あちこちから鳥の囀が聞こえていました。
ここの紙垂がフワフワと揺れていて、歓迎してもらっているような嬉しい気分になりましたよ。
江戸中期や
今の西宮の図もあり。
地域の方日課なのだと思うのだけれど、次から次にお詣りにこれられていたんですよね。なのに、この静けさ。凄いでしょ。めっちゃ綺麗でめっちゃ広かった
しかもめちゃくちゃ暑くて、こりゃやっぱり歓迎されているなと思いましたよ。参拝されている男性陣はふーふー言いながら汗を拭い、女性陣はちゃんと帽子を被っているか日傘をさしていましたからね。もう夏だな。
手水舎はこんな感じ。ここでも紙垂がクルクルしていてぐふふふとなっちゃった。
ずっと水が流れているわけではなく、前に立つとセンサーで水が流れて来る仕組みになっていましたよ。今どきのって感じですよね。
「待ってたよ」としっぽは振ってはいなかったけれど、ちょっと嬉しそうにしてくれていた獅子と狛犬。
ねっ、可愛いでしょ
まずは拝殿でお詣りをと向かおうとしていたら、中から3人の巫女さんが出て来られましてね。「めずらしい光景に遭遇ラッキーだな」と思っていたら、朝のご挨拶に回っていたようです。分かります?このお辞儀の角度。
誰も見て無いしと手を抜きそうなものなのに、最初に45度のお辞儀をした後90度の最敬礼を2回されていたんですよね。そのお辞儀の角度もタイミングも美しくて思わず見とれてしまいました。
廣田神社には、拝殿奥に本殿、その両脇に4つの脇殿があり、伊和志豆社・5末社・松尾社・齋殿社が有るのだけれど、そのすべてにご挨拶をしてから日常の業務に向かわれていましたよ。
この拝殿正面が本殿。『天照大御神荒御魂』(あまてらすおおみかみのあらみたま)が祀ってあり、
この開運絵馬の右脇に、
第一脇殿(住吉三前大神)、第二脇殿(八幡三所大神)
拝殿の左には、第三脇殿(諏訪健御名方大神)、第四脇殿(高皇 産霊大神)がお祀りされていました。
じつはこれも経路がございまして、巫女さんが詣られた順序がそれだった
伊和志豆社
五末社
神社でトカゲと遭うって、超ラッキーサインなんだそうですよ
何となくの感覚で進んで行くと、御神水と書かれた場所に辿り着きました。
なんともいいお顔立ちの龍さんだった。
齋殿社にお詣りをし、
御朱印を授与所のいただきに行って待っていると、しっぽの長い猫?が通り過ぎて行ったり、野鳥が近くに下りて来たりとなんだか嬉しい事尽くし。ずっと心地よい風も吹いており、「きっと龍神さんが喜んでくれているんだな。ありがとう」と思いながら、神社を後にしました。
もう、本当に心地良い神社でしたよ。ぜひぜひ一度は足を運んでくださいな
で、
‟さてさて、お昼ご飯は何にしようかな”と思いながら来た道を戻って行ってたら、行きにもムムッとなった、とあるお寺の名前がまたもや目につきましてね。
一度は通り過ぎたのだけれど、どーしても気になりUターンをして戻ることに。
その名も、
『神呪寺』
字を見たら「えっ」と思うでしょ。
「かんのうじ」と読むそうで、決して神様を呪うお寺という意ではなく、『神呪』=真言(マントラ)の意味なんだって。
このお寺がある場所が、西宮にある甲山(かぶとやま)。神の山とする信仰があり、そこにあるお寺=「神の寺」→「かんのじ」から今の読みになったそうです。
道中『甲山大師道』という標識と共に、至る所にお地蔵さんや観音さん、祠が至る所にあったんですよね。‟そんなにも事故が多いのか”なんて思っていたのだけれど、実は、四国八十八カ所巡りを真似て、甲山でミニお遍路さんができるのだとか。
お遍路さんと知っても、やっぱりちょっとオドロオドロシかった
Uターンして戻り、駐車場に車を停めたらすぐそばには山門らしきものが。
向かって行くと、どうやらハイキングしながら来られたようなご年配のグループがいらっしゃいましてね。「先生」と呼ばれる方が歴史にお詳しいようで、山門のど真ん中で皆で腰かけてご講義が始まりました
ご講義をちょこっと聞き耳立ててつつ
‟聞いてないですよ”てな顔で両脇に立つ廣目天と、
増長天の写真を撮り、
仁王門脇を通ってお寺に。分かります?左に『金剛』、右に『遍照』と彫られているのが。
『金剛』『遍照』そして、甲山大師。
そうなんですよ、弘法大師空海に所縁のある場所。空海が弟子にした、淳和天皇の第4妃であった眞名井御前(僧名 如意尼)が開いたお寺なのだとか。
近隣史跡についての案内があり、
脇には弁財天社が。生憎水が引いていたので、ちょっと寂しげな感じでした。
長い階段を登ろうと勢いつけたその脇には
ここには、「俳人塚」や「傷痍軍人の碑」、沢山のお地蔵さんが立ち並んでいたのだけれど、どうにも写真を撮ろうという気持ちにはなれず、皆さんにペコリと頭を下げるだけに留まりました。
階段を登りきるかどうかという所にこの案内板。
手水舎はこんな感じです。
本堂があり、巾着型の賽銭箱がたぶん「清浄歓喜団」と同じ様な意味合いなんだろうなと思っている。真言宗や天台宗のお供え物が「歓喜団」らしいです。
弁財天さんや空海さんが左にお祀りされ、
右にはお不動さんなどもお祀りされていましたよ。
裏に回るとこんな多重塔やお稲荷さんも。
山門で講義していた方々もそのころには上がって来られ、早めのお昼ごはんをワイワイと取られてました。
陰ったりすることもありながらも、半袖でも十分なほどの暑さ。
阪神間や大阪が一望できるほどのこの景観ですからね。
真ん中辺りに新幹線が走っているのが見えたから、思わず動画を回しちゃいました。ねっ、見事な景色でしょ
この神呪寺には、年に1度だけ逢える秘像とされている『如意輪観音座像』が有るんですって。
「融通さん」とも呼ばれ、色んなことを融通してくれるという、我々俗世の人間にはありがたい観音様なのだけれど、実は、弘法大師空海が真名井御前の姿を彫った木造観音なのだそう。
空海さんが母親以外に唯一愛した女性であったと。空海さんが62歳で入定する前日に、眞名井御前(如意尼)は高野山に向かって如意輪観音真言を唱えながら、33歳の若さで亡くなったのだそう。
空海さんが後を追ったのか、空海さんが入定することを察知した眞名井御前が先回りしたのか
ただただロマンティックな話では終わらせられない色々な事はあっただろうけど、でも、それほどに想える人が居ると言うのは本当に幸せな事だし心を強くしてくれますよね。
とてもいい休日が過ごせました
そうそう、今朝、ましゃの新しいお知らせが解禁になりましたよ
長崎で建設が進められている『長崎スタジアムシティ』のこけら落としが遂に決まったって。
10月13日(日)に、フリーライブ開催と壮大なプランが練り込まれた発表。
当日もそうだけど、その前後の長崎も相当な人で溢れ返るんでしょうね。地元をそれだけ盛り上げられるって凄くない
にしてもよ、ツアーしながら密会もありそれもあり。新しいお仕事の話も数日前に発表になったばかり。年がら年中祝日が有るみたいなイベント尽くしのお祭り騒ぎですよね
私にもそれぐらい仕事が舞い込んでこないもんだろうか。
もう一回『神呪寺』にお詣りに行って、空海さんや如意輪観音さんにそこのところの「融通」をお願いしてみようかしら
って、そうなったらなったら「休みが欲しい」なんて言うのだから、きっと今が一番いい感じなのかも・・・しれないな