円照寺の本堂には見事な 龍の欄間 があります。
二頭の巨大な龍が欄間の柱をまたいで取り巻き、まるで迫ってくるかのような。
この欄間については平成27年(2015)3月に初めてこのブログで
とりあげていますが、その後、何度かご住職のお話を聞いていました。
令和6年1月3日(水)
新しい年が 辰年 にあたり、改めてご住職のお話を聞きに行ってきました。
平成10年(1998)11月、本堂移転の際、旧本堂の欄間裏側から
木簡が見つかり、作者や制作年代が判明したのです。
文政二巳卯春五月吉日
細工人播磨國大塩巴仏壇屋伊兵衛重多忠作
文政2年(1819)といえば・・・「文政近江地震」が発生したという。
6月12日15時頃の事、北近江を震央とする7.7~7.5の巨大大地震。
円照寺の龍は、巨大大地震の1ケ月ほど前に現れていることになります。
この龍の目玉については、不思議なお話があります。
住職から聞いたお話です。
15年ほど前になるかなぁ・・・本堂で数人が龍の話をしていた時の事、
これってなんだろう・・・龍の目玉かもしれない、目の不自由な人に
龍が自分の目玉をあげようとしてるかも知れないなどと話しているその時、
パシッと音がしたかと思うとパラパラと何かが落ちてきた。
それは、龍の目玉だった。
自分の目玉をあげたのではないと言ってるのか・・・
では、これはなんだろうね。宝珠ではなかろうかとなどなど
結局、議論はつかないまま。。。
疑問を解くには龍を作った大塩巴仏壇屋伊兵衛重多忠さんに聞くしか
ないが聞くことができません。200年以上前の人だもの。
円照寺の片方の龍の目は、今もないままです。
円照寺
加古川市志方町広尾1029
電話:079-452-2067