除夜の鐘撞き
加古川の2ケ寺を紹介します。
刀田山鶴林寺では
午後、10時半に開門。
除夜の鐘の整理券は仁王門前に並び開門後、
本堂前で配布されます。
11時~1番鐘~住職の除夜作法の後、
整理券を持った人から順番に鐘を撞いていきます。
朝鮮鐘の煙突部分
鶴林寺の鐘は重要文化財です。千年前の高麗朝のものとされる朝鮮鐘で
美しい音色をもった鐘です。
梵鐘を撞きならす撞木は、棕櫚(しゅろ)の木の皮を剥いで乾燥させて
使われていると以前に聞いたが、今もそうなのか。。。
いくつもの条件が重なって、よい音色が実感できます。
午前12時 初詣
本堂にて新年の初参りが行われます。
刀田山 鶴林寺
加古川市加古川町北在家42
電話:079-454-7053
大晦日と元旦:入山料無料
谷の長楽寺では
午後11時30分より受付
午後11時45分鐘撞き開始
だれでも参加できます。
先着108名に
「谷の長楽寺オリジナル招福カードお守り」がいただけます。
温かいぜんざい(焼きたての焼餅入り)の接待もあります。
長楽寺の鐘には今も残る「蛇が池の伝説」 があります。
天正7年(1579)羽柴秀吉の神吉城攻めの際、羽柴勢めがけて1本の
かぶら矢が飛んできました。矢には「谷」と銘が入っており、4キロ隔てた
北の谷の長楽寺か射られたものであることが分かりました。
怒った秀吉は長楽寺を焼き払えと命じます。
長楽寺の住職は「今はこれまで」と本尊と釣鐘を背負い、大藤山を越えて
北に逃げ、釣鐘はこの池に沈めて自分は本尊を抱き、姿を隠したといいいます。
以来、この池の水面には錆が浮き、水は一度も枯れることがなく池の主の
大蛇が釣鐘をしっかりと抱いているのだと言い伝えられています。
昔から干ばつの時には鍬をかついで鐘を鳴らし雨乞いの歌を歌いながら
「鐘掘り」を行うと、大蛇が怒って雨を降らすと言われています。
谷の長楽寺
加古川市志方町氷室853-1
電話:079-452-452-2530
古くから伝わる歴史ある鐘を撞いて自身の煩悩をはらい、
新たな気持ちで新年を迎えましょう。