9月21日に、
岐阜県白鳥町の石徹白という集落を訪れた。
カルチャーショックを受けるほどの田舎。

 

 

 

いずみは高1息子を送ってきただけなので

息子を現地に送り届けた後、

2〜3時間待たなくてはいけなかった。

 

さてどこに行こうか。

 

 

検索しだけどWi-Fiも繋がらないので

置かれている複数の冊子を見ると

その中に見覚えがあるものが。

 

こちらの冊子。

 

そしてこのパンツ、何だっけ?

 

・・・・・

 

 

 

記憶の中から「たつけ」という響きも蘇る。

 

 

 

 

 

このパンツは「たつけ」と呼ばれる、

この地で愛用されてきた男女共用の民衣。

 

石徹白洋品店の店主の方が

それを再現して商品化し、またその作り方を

メディアやワークショップなどで伝えている。

 

 

いつだったか、その映像をどこかで見ていた。

その頃いずみは

年齢による体型の崩れに相当悩んでいて、

このままでは

合う形のパンツがなくなってしまうと

本気で思っていた。

 (現在は自分の骨格を変えることで解決済)

 

パターンも公開されていたその映像を見て
これを知っていれば既製服が合わなくなっても
自分で作れるな、と思ったのだった。
ミシンなどなかった時代のパターンなので
素人のいずみでも作れるはずだ。
しかも見た目はテーパードパンツ。
流行や好みがあれば、太さや裾の形を変えれば
定番として履き続けられそう。
 
 
テーパードパンツの中でも
細い部分が長く洗練されたシルエット。
 
 
こんな時代に、こんな田舎に、
こんなスタイリッシュな形のパンツが存在したことに
とても驚いた覚えがある。
 
でも、
えーなになに、田舎といっても相当な田舎なの?
そんな所に店主は移住されて
このパンツの再生に力を注いでいるの?
すごーい!
と、バカ丸出しの感想と、
地名も出たと思うんだけど
石徹白という場所を知らなかったせいかどうか
どこのことだったのかも忘れてしまっていた。
 
 
 
そしてまさかの再会。
息子の送り迎えで訪れた地に
そのお店があるらしい!
 
 
 
行くですよ!
 
 
 
 
 
 
道に出ればグーグルマップが使える場所もあり、
すぐ近くにあると分かった。

 

 

 

 
 
 
珍しくレポート写真。

 

外観と入り口



エントランス

薪ストーブの横は会計台



一階正面のコーナー



一階奥




二階



二階踊り場




 

素材の多くは麻、そして綿。あとはウール。
最近はここまでの厚みの麻を見かけることはない。
最近では洗濯をすると、麻なのに
アイロンがけしないとどうしようもないような
根性なしの生地の製品ばかり。
 
その様な製品を買っている自分について
考えさせられ、服装について
以前より人目を気にしなくなったけれども、
製造過程において多分問題があるであろう、
プチプラ服を着ていた自分を、
心の中で恥じていた。



だけど今は、
自分の骨格や肌色をきれいに見せてくれて
安価だからこそ自分の元に迎え入れられた
そのことと、製造に携わってくれた人々に
感謝しよう。