なんかお尻がむず痒かった

 

「15時17分、パリ行き」

 

 

米兵スペンサー(スペンサー・ストーン本人)

米兵アレク(アレク・スカラトス本人)

大学生アンソニー(アンソニー・サドラー本人)

スペンサーの母ジョイス(ジュディ・グリア)

アレクの母ハイディ(ジェナ・フィッシャー)

銃乱射事件の犯人アヨブ(レイ・コラサーニ)

列車の乗客マーク(マーク・ムガリアン本人)

マークの妻イザベラ

(イザベラ・リサチャー・ムガリアン本人)

クリス(クリス・ノーマン本人)

 

2015年に実際に起こった

「タリス銃乱射事件」

 

その犯人を実際に取り押さえた三人の

若者の物語を本人で再現した映画

 

三人が出会った少年時代から始まり

悪童だった彼らがいかに英雄に

なったかが描かれる

 

実際の事件のシーンは短くて

なぜ行動すべき時に彼らが行動

できたかを描きたかったんかな?

 

素人さんの演技やけど中々自然で

よくも同じような状況を再現する場で

パニック起こさないなぁと感心

 

皆さん絶賛やけど、私は何か違和感

 

三人が子供の頃熱中した

サバイバルゲーム

 

ここで使ってるのが子供が持っていいの?

という位リアルな銃

 

それを触ってたから実際銃に対峙した時に

対処できたと書いてる人もいる

 

だけど子供が持つレベルの銃

ではなく見えたのが一つ

 

あと一つはスペンサーの部屋に

貼られたポスター

 

一枚は「ブラックホーク・ダウン」

もう一つがちょっと判らなかった

 

だけどそれでもポスターの「war」という

単語は見えた

 

小さな頃から「戦争」というものに

並々ならぬ興味を持ってたスペンサー

 

人が死ぬのが戦争、それなのに

人を助けたいという

 

それってある意味「ハクソー・リッジ」

通じるものなのかもしれない

 

まぁゴリゴリのカソリックの学校で

育ったからこその考え方かも

 

そうすると人を守るキリスト教と

テロを起こすイスラム教という対比を

この映画の中に潜ませたのかな?

 

これは実話やからネタバレも何もない

から書くけど

 

三人は元々テロ犯人の乗った一等車

の乗客じゃなかった

 

Wi-Fiが繋がらないと一等車に移動

ドリンクサービスも受けてる

 

彼らは差額は払ってるの?

そんな小さな事と言われても

ちゃんと払ってなかったら犯罪

 

英雄行為をすれば他の小さな犯罪は

目をつむるという事を影響力のある

映画で描いたらあかんと思う

 

ここまでこだわるイーストウッド監督、

そんな矛盾は感じずに撮影したんかな?

 

実際の人物に演技をさせたからこそ

最後のレジオン・ド・ヌール勲章授与式

実際の映像と違和感なく流れた

 

まぁ当時の仏大統領オランドさんが

フィクション担当のママさんと

同じ場に収まる時は

全て後ろ向きだったのはご愛敬

 

戦場でもないのに、どんどん銃の

犠牲者が増えていく米国

 

それは小さな頃から銃に親しみ

過ぎて命を奪う物という意識が

なくなってるからではないのかなぁ

 

私は残念ながら青年の信念を称える

映画とは思えず、プロパガンダ映画と

受け止めざるを得なかった